上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tarareta1

 一昨日の夜から九州地方は局地的に記録的大雨に見舞われています。今朝、ニュースをチェックしてみたら、土砂災害などで亡くなられている方もでています。ここでも、おとといの夜には雷雨でものすごい大雨でした。夜通し続く雷鳴と窓に叩き付ける雨音で眠れないほどでした。そして夜が開けて雨脚が弱まったのを見計らい、気になっていた田んぼを見に行ったらびっくり。上の写真のように、山からの土砂が水路をつぶし、田んぼの中まで流れ込んでしまっていました。この土砂が流れてきた場所は、普段は水が流れていないんですが、雨の多いときには山に降った雨が集まり、ここから川へと流れていく、いわゆる水無川なんです。そこへ、この大雨で、大量の雨水が削り取った石と土を押し流してきたのです。そして、狭い田んぼの用水路を埋め潰し、さらにそこを乗り越えて田んぼに侵入したという具合です。

yarareta2
 
 植え付けた稲は少しやられましたが、それほど大きくな被害はありません。ただ、この流入してきた石がくせ者で、これを手作業で全部取り除かないと、来年にトラクターをかけられません。そして、レベルもまた取り直さなくてはならないのが時間のかかる仕事です。でもとりあえず今は何もできないので収穫後まで放っておくしかありません。

 早急に直さなくてはならないのが水路です。

yarareta3

 水路の大元の取水口もこのように土砂でほぼ埋まってしまいました。ここも、このシーズンの初めにユンボをいれてきれいに土砂を掃除したばかりでした。ものの半年でこの有様。また重機を運搬してくるのはとても手間なのでここもシャベルですくい出さなくてはなりません。それをかんがえるとげんなりいたします。

 2年前に私がこの田んぼを使わせてもらえることになった時にはちょうどこれと同じ状況が放置されていました。まったく同じ被害が再現されているわけです。ですから、この田んぼを使ってこられた田主さんがここを手放すようになったのも理解できます。まだ身体の動く私ですから、なんとかこれを自力で復旧しようという気になりますけれど、あと数十年たったら、とてもじゃないけれどこれをやりきる気力はおきないと思います。

 人間は自然との力くらべには勝てる訳はありません。でも欲張りですから、ふだんは自分たちの食べるものをつくるために自然を削りとってます。重機や機械を使っていると、その力の強大さが自分自身の力と錯覚していつのまにか傲慢になってしまう気がします。ですから、こうしてときに自分の力の及ばない力を見せつけられると、あらためて謙虚にならないといかんなあという思いもいたします。

 まだまだ今も大雨が続いています。この雨が止むまでにゆっくり気持ちを整理して復旧作業のための体力をつけておきましょう。
スポンサーサイト
takeyane1

 母屋のすぐ裏手にある薪小屋。間口が12mで2年分の暖房用と半年分の料理用の薪がストックされています。この薪小屋を作ったのは、2011年の震災の翌年でした。ちょうどセルフビルド経験希望のウーファーさんが来てくれたので、一緒に丸太から組み上げました。その時、屋根は下地のルーフィングを張っただけで、仕上げの屋根材をずっとのせていなかったんです。この4年の風雨でそのルーフィングも、もうぼろぼろであちこち雨漏りがしてきている状態でした。

 木造のセルフビルドでは建築物本体の木材は立木から加工できるので、コストを時間でカバーできるんですが、屋根の仕上げ材に関してはこれまでのところ自然素材でというのが一番難しいところなんですね。自然からいただけるものはやがて自然に還ります。建物本体や壁などは屋根で守られているのでその還元は緩やかですが、屋根は常に紫外線と雨にさらされているので一番このスピードが速いわけです。自然派のセルフビルダーであっても、快適な住居を求める現代的センスにマッチするには、やはりこの屋根材においては近代的な工業素材に頼るのがやむを得ないところです。ところがこれにはやはりコストがかかります。経験上、建築部材のうちで一番コストがかかるのがこの屋根材です。

 安い屋根材というと、ホームセンターでもよく売られている波板なんかがありますね。あの波板、コスパ的にはとっても優れているし、施行も簡単。ただ、どうしてもあの無機質で味気ないデザインがうちの薪小屋には向かないなあと思って手つかずのままになってたわけです。

 その間にいろいろ考えて、発見したのが熊本に移住してきた竹建築家でもあるケンゴマンがつくった竹屋根のネット画像。これまで私が知ってたのは竹を半割りにしたものを上下互い違いに組み合わせたもの。ケンゴマンのそれはなんと「四つ割り」!ただそれだけの違いなのに断然ハイセンスな雰囲気。

 今回、セルフビルドに興味のあるウーファーさんが続けてきてくれたので、とにかく時間のかかりそうなこの竹屋根づくりの作業をかれらにお任せしたのでした。

 第一組はフランスから来た建築家のカップル。

takeyane2

 建築を勉強中に知り合ったおふたりで、彼のほうはすでにプロとしてフランスの建築事務所でのキャリアがありますが、ビルダーとしての経験は皆無。しかも、竹という素材で建築物をつくるなんているのは彼の地ではみたこともありません。その彼らには材料となるたくさんの竹の切り出しからやってもらいました。

 竹を四つ割りにするには特殊な道具があるにはあるんですが、手元にはありません。そこで、鉈で半割りにしてから丸のこでさらに半分にしてみました。割った竹の内側には薄い膜があります。今回は、自然素材を使いながらもがどこまで耐久性を伸ばせるかに挑戦してみたいので、この膜を丁寧にサンドペーパーでこすり落し、木材用の防腐剤を塗布しました。

 takeyane3

 この四つ割りの竹を10枚並べて重ね合わせ、上下端にドリルで穴を開けます。その穴にポリエステルの紐で縫い合わせて連結し、ひとつのユニットをつくります。このユニットを屋根の上へ並べて次々に連結していきます。
 
takeyane5

 ドリルの穴は外側から1センチに開けました。すると、上下の竹の重なり幅は2センチになります。この重なり幅を充分確保することが四つ割り竹屋根の場合、重要になります。竹には当然自然の曲がりがありますので、この重なりは2センチよりも狭いところがでてきます。横風が強いときでも吹き上げて漏水させないことが肝心です。この幅は竹自体のもともとの太さによります。

 この建築家のフランス人カップルさんは2週間をかけてこの屋根の半分を作ってくれました。

 takeyane4

 それを引き継いでくれたのが日本人のこれまたカップル。お二人はこれから熊本の山へ移住し、古屋をリフォームしていくということで、ちょうど建築作業の基礎学習にタイムリーでした。その彼らがさらに3週間をかけてようやく完成させてくれたのでした。

 takeyane6

 今日は明け方から前線に湿った空気が入り込んで大荒れの天気です。二組のウーファーさんたちが手間ひまかけて仕上げてくれた竹屋根はその土砂降りの中でもしっかりと薪を守ってくれています。そしてなによりもその佇まいが我が家の空間に見事にマッチ!大成功です。
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。