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 ついひと月ほど前に完成したばかりの仮設風呂。お湯をわかすのには薪のボイラーを設置してあります。浴槽はおよそ270Lのお湯が張れますが、入浴時には各人がバケツで洗濯もするのでプラス100Lのお湯を使う計算です。合計で約370Lのお湯を毎回(2日に一度)沸かすわけです。これ、冬場にはたいそうなエネルギー量ですが、使用する薪の量は思ったほど多くはありませんでした。一握り大に割った長さ30cmほどの杉の薪が10本ほどあれば足りてしまいます。今現在は、2人のウーファーさんが居ますので、家族7人+ウーファー2人で9人が順番に入浴します。時間にすると2時間は温度をキープしなければなりません。温度をキープするのはちょろちょろと熾き火を維持すればいいのですが、最初に氷のように冷たい水を42℃まであげるのには1時間半の時間がかかります。それでも、これだけの薪の量で温かいお風呂が入れるのはとても嬉しいことです。

これは以前から思案していたことですが、風呂のお湯をつくるのには最新の太陽熱温水器を導入しようと思っていました。これまで、廃品の太陽熱温水パネルを使って野天風呂をDIYしていた時期もありましたが、従来の黒いパネルタイプのものは冬季には凍結して使えませんでした。導入を検討していたのは、真空管式という新しいものです。これは、集熱パネルの代わりに、魔法瓶構造のガラス管で熱を吸収します。さらに、そのガラス管の内部には黒い膜が入っています。これが赤外線を効率よく吸収するような特別な膜らしいのです。そのおかげで、真冬でも中の水が冷えることなく、しかも外気温にあまり影響されずに冬でもお湯がつくれる(らしい)のです。その真空管式の太陽熱温水器、性能もいいのですが値段も高い。真冬に温度がどれだけあがるのか未知数なので、購入には二の足を踏んでいました。ところが、先日、この温水器を導入している友人のところへ訪ねたとき、コントロールパネルに表示された温度計を見ると、なんと「47℃」。晴れた日の午前でしたが、午後になればもっと温度があがるとのこと。これならいける!と確信した私はすぐにヤフオクで出物がないか検索したところ、ありました! しかも中古でなく、出品も正規販売元。なんでオークションに流れているかというと、どうも通常販売していないカラーのものがひとつふたつ余ってしまっていたようなんです。さっそくそれを新品の6割り引きほどの値段で落札。これ、タンク容量が150Lでしたので、2機を同時購入いたしました。あわせて300Lのお湯がつくれることになります。

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 設置はそんなに難しくありませんが、問題は、取扱説明書がかなりテキトーなところ。このタイプの温水器、品物自体はメイドインチャイナですが、品質はそれほど悪くありません。しかし、輸入販売業者さんが翻訳して付属している日本語の取説があまりきちんとしていないようです。それでもどうにか本体の組み立てを終え、配管もなんとかつないでみました。

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 これは後ろからの写真ですが、配管にはきちんと凍結防止用の断熱材を巻きました。配管のホースは太陽熱温水器によく使われているポリエチレンの二層管というものを使いました。これ、肉厚で熱損失が少ないもののようです。当初は水道管によく使われるHIVP管を使おうと思ってましがが、これは耐熱性がないとのことで却下。ポリ二層管はメートルあたり200円ほどで、地元の建材屋さんで必要量だけ切り売りしてもらいました。

 さて、こうして無事に設置と配管をすませたあとは屋内に設置したコントローラーをわくわくしながら眺めておりました。翌朝に水を満タンにいたしますと、水温およそ10℃から晴天1日経過後、36℃まで上昇。1日目の日が暮れて氷点下にもなる夜を越えますと、水温は3℃下がって33℃。これにはびっくり。外は凍り付くような寒さでも、タンク内に溜められた300Lの水はたったの3℃しか下がっていないんです。タンクは最新の断熱材で覆われているようなんですが、素晴らしい断熱力でした。そして、2日目も晴天が続き、午後の3時にはこの日の最高温度49℃を記録(写真は正午、46℃の時点)。

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 この日は試しに薪ボイラーには火を入れずに太陽熱のお湯だけで入浴してみました。蛇口から出て来るお湯は入浴適温よりもやや高めですが、浴槽に落ちたお湯は当然少々冷やされておりますから、まったくちょうどよい湯加減でありました。ただ、トータルの湯量がやはり少ないので、次回からは薪ボイラーとのハイブリッドで贅沢なエコ風呂生活を楽しもうと思います。

 

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2015.03.09 夢の書庫
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 先日は仮設ですが我が家のお風呂ができました。これから母屋の隣に増築し、そこに洗濯部屋とお風呂場、それに土間をつけて汚れ仕事ができるようにしようと思っております。ですから、洗濯機などは今は本宅に仮設してあるのです。そこは本来は洗面所になる場所ですので、すなわち洗面所はまだできていません。洗面はすべてキッチンの流しで集約しています。そのキッチンもまた仮設ですので、食器類など、細々としたものは収納する場所がなく、引っ越しの段ボール箱の中に押し込んだままなのです。その段ボール箱も、収納スペースがまだできていないため、家中のあちこちに点在している状態です。ですから、なにかどうしてもその中から使う必要がでてきたときには大変です。どの段ボールに何が入っているか誰も正確に把握していないものですから、すべてをひっくり返さなくてはならないのです。

 つまり、整理がなされていないのです。そんな中で日常をおくるというのはよけいなストレスがかかります。そういった段ボールの荷物の中で、最も大きなスペースを占めていたのが、実は「本」なのです。我が家は子供が産まれてからテレビ生活をやめました。幼少期の子供の成長にとってテレビがプラスになることはありません。現代社会に生きているのだから少しはテレビを見せないさいという意見もあろうかと思いますが、それは親の怠慢からくる言い訳だと私は思っています。ところが、全くテレビを見ないというわけではなく、テレビ自体は親からのおさがりで大きな液晶テレビがあります。年に数回は大学ラグビーの決勝や日本選手権などの試合を楽しむこともあります。それ以外では、週に一度はみんなで映画を見たりもします。

 そんな環境で育った子供達は、大の本好きになっています。そして、幸運なことに我が家には約1500冊の児童書があるのです。これらのほとんどは東京の友人から譲っていただいたものです。その多くの本は、友人自身のお子さんが小さいときにこつこつと買い集めたもので、とてもすばらしい本ばかりです。近年はこども受けするためのアニメちっくな児童書が多く見られますが、本当に質の高いものはおとなが読んでも心が癒されるようなものであり、ことばのひとつひとつに美しさがあります。友人から頂いた本はそんな本ばかりです。

 これまでそれらの本たちは、一部を除いてほとんどが箱にしまわれたままでした。そしてそれらの箱は家の生活を圧迫するほどのスペースをとっておりました。生活に必要な建築が一段落したところで、次の段階は家の整理ができるように効率的な収納スペースをつくることで、その第一弾が書庫の製作でした。

 製作にはいつものように無垢の杉板を使用。45mmの角材でフレームを作り、20mm厚、120mm幅の板を組み合わせて収納量おそよ2000冊の書庫をつくりました。場所は二階のドーマースペースです。この本棚自体が廊下と書室を分ける壁としての役割も果たします。書室側は外の明かりがふんだんに入るようになっているので日中はとても明るくなっています。

 本棚ができて、ようやく日の目を見たたくさんの本たち。妻もこどもたちも大喜び。こうして写真のようにざっと並べると圧巻な量です。なにより喜んでいるのは本自身のような気がしています。おそらく数十年前に大切に読まれた本たちですが、こうしてふたたびまたたくさんのこどもたちに愛されます。こどもたちの心を静かにやさしく育ててくれるこの本たちはこうして正式に我が家の一員となりました。