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ローストチキンって、いわゆる鶏の丸焼きですが、日本ではまあ食べるのはクリスマスのときくらいなものでしょう。それも、家庭のオーブンでそれをやるっていう家はまれなんではないでしょうか。
この3週間滞在したウーファーのアンソニー君はオーストラリアのご出身。昨年の6月にもうちでウーフしていた彼は、1年間の日本滞在がもうすぐ終わるということで、その前にもう一度うちへ来てくれました。昨夏には沖縄で短期バイトもやって充実したワーホリ生活を送ってきています。
先日は近所に住んでいるお友達のお誕生日会をうちで催したのですが、事前にアンソニー君にも食べたい料理を聞いたところ、「ロースト料理」という返事が返ってきました。オーストラリアでは、毎週末に料理好きの友人宅でローストパーティーを開き、もりもりお肉を食べるんだそうです。お肉の種類は何でもありで、ビーフでもポークでもチキンでもありだそうです。とにかく、オーブンでじっくり火を通した肉汁たっぷりのロースト料理がちょっと恋しいということでした。
アンソニー君もパティシエ(菓子職人)なので、料理の腕もそこそこ(万能ではありませんが)なので、今回はオージー流ローストチキンを作ってもらうことになりました。

食材はもちろん、我が家の庭先から。昨年末に頂いてきた鶏さんたちがぼちぼち卵を産まなくなってきたので、そろそろ数を減らしていこうと思っていたのでちょうどいいタイミング。パーティーの前日はちょうど子供達も学校が休みでしたのでしっかりとお手伝いしてもらいました。

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写真右下に映っている2歳の末娘、もうこれが当たり前の光景になっています。自分も羽根をむしるのをやりたいと楽しそうに輪に加わっていました。

私自身、丸のままのローストチキンを作った経験はなくて、解体にあたっては普段とは違うやり方で捌きました。普段はどんどん部位別に肉を分けとりながら解体していきますが、ローストチキンですから、もう内蔵だけ取り出すだけです。これが逆にけっこう難しいんです。お尻のほうを切り開いてそこからおなかの中に手をつっこんで全部引き出すんですが、手が大きくてなかなかおなかの中でうまく動かせないんですよね。あんまり下手にやるもんですから、レバーのようにデリケートな部分をぐちゃぐちゃにしちゃったり。事前にYoutubeで解体方法の動画をチェックしてたんですが、これも経験が必要。

それでも最後はちゃんと様になった2羽のホールチキン。
オージー流で感心したそのレシピ。チキンの下ごしらえの時に、皮と肉の間にレモンの風味をつけたバターを押し込むのです。そしておなかの中にはざく切りのレモンとありったけの生ハーブをつめこみます。外まわりにはもちろん塩こしょうをすりこんで。オーブントレーの上にはまずはたまねぎとにんじんのスライスを布いてその上にチキン。2時間かけて焼く間に滴り落ちる肉汁をその野菜に吸わせて、あとでグレービーをつくります。

そうやって愛情こめて育て、料理した今回のローストチキン。肉にも弾力があり、鶏さんの命の力がぎちっとつまっていました。短期間で太らせたブロイラーとは違う、命のエネルギーを感じる久々の肉料理でした。料理を担当してくれたアンソニー君は、食後のデザートに本業のシュークリームも作ってくれて大活躍の一日でした。
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鶏小屋もできましたので、最近は「生活の充実」を目的にしたものづくりをしております。
そのひとつがお風呂。以前は屋外に太陽熱温水器を使った露天風呂を作って入っていましたが、それも夏限定のこと。さらに、一昨年には温水器の南側にある樹がどんどん大きくなって陰を作ってしまい、使用不能に。以来、お風呂は隣にある両親の家にもらい湯をするのが日課になっていました。
今年の大きな目標は風呂棟の増築ですが、それが完成するまでの期間だけ使用する仮設風呂をつくってしまいました。

その浴槽がこの上の写真。
アクリル製の猫足バスタブです。
猫足なので床にポン置きできます。中国製なので配管部品はチープですが、本体はFRPも使った複層構造で結構しっかりしてます。縦の長さが180cmもあるので、大人がすっぽり入ってしまいます。うちはこどもたちと一緒にわいわい入るので、これくらいのサイズでないと入りきらないのです。その分、水もたくさん使うので、とくに暖めるためのエネルギーが問題ですね。

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ボイラーには長府製作所という、ボイラーのメジャーメーカーの薪用循環式ボイラーを購入しました。
配管部品も含めて5万円ちょっと。このドラム缶のような本体は手前から薪を入れて火をたくのですが、周囲がぐるりと水で満たされているので、熱交換効率はとてもよくできています。単純ですが、とても利にかなっています。いわば、魔法瓶を横に寝かせて、その真空になっている気密層の中に水が循環しているようなイメージです。
浴槽には270Lほどの水が入ります。今の時期、水温は3℃くらい。とっても冷たいです。これを40℃以上に加熱するのに必要な薪の量は、長さ30cm、一握りほどの太さに割った杉で10本ほど。実感としては、結構効率いいですね。ただ、時間がかかります。焚き付けから1時間半かかります。夏には水温もあがりますから、まあ今が一番時間かかるのですが。

今回風呂を仮設したのはウーファーさんが利用しているキャビン内の使っていなかった温室部分。実はそこは本宅よりも高い位置にあるので、通常の水圧ではそこまで水が上がらないのです、そこで、水道加圧ポンプを取付けました。キッチンのシンク下の水道管から分岐させて、加圧ポンプに接続。そこからホースで20m先の風呂まで水をあげるシステムをつくりました。通常、一般住宅で使用される加圧ポンプは400Wほどの大きなもの。ただ、うちのソーラーパネルで駆動させるにはちょっと大きすぎるので、できるだけ省電力のもの、しかも直流24V駆動できるものということで探し出したのが、「FLOJET」というアメリカの会社が船舶のギャレー用に作っているもの。日本にも普通に輸入されて販売されてます。

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一般的な15mmホースに接続するにはちょっとジョイントに工夫がいりましたが、ホームセンターにあるVP管をうまく使ってジョイントできます。電気はわずか50Wで動いてくれます。振動や音もポンプにしてはかなり小さめ。水道の蛇口を開けるとセンサーが自動で働いて勝手に加圧してくれるので手間いらず。これ、12V用も販売されているので、水道のないところでのオフグリッド生活のシステム構築にはおすすめですよ。