大雪の混乱も無事におさまり、なんとなく春めいた暖かさを感じるようになってきました。
家のほうは只今内装作業をおこなっています。今年に入り、家の北西部分に部屋を作っています。普通は、家の中の壁などはもうすべて設計に入っているので、壁なんかも棟上げのときにはその構造体そのものは立ち上がってますよね。でもうちの場合は、外回りの壁だけを仕上げて、部屋の仕切り壁なんかはすべて後から作っているんです。つまり、初めから設計できるほど頭が回らないということなんですけど。

で、その北西部分に今作っている部屋というのは、ひとつは薪部屋。調理用と暖房用の薪がひと月分くらいストックできる部屋を作ってます。薪を使うのは真冬が主になるんですが(調理は年中ですけど)、その真冬に毎日外へ出て薪小屋からその日の薪を取って来るというのはちょっとつらい。そこで、アクセスしやすい家の中に当面必要な量の薪をストックしておきたいということなんです。家の中はけっこう乾燥してますから、薪もひと月そこにおいてあると外よりは乾燥状態も進みますね。

その薪部屋の隣に作っているのがパントリー、すなわち食糧貯蔵部屋です。日本ではあんまりこれを作るという家はないと思うんですが、欧米では結構あたりまえらしい。もっとも、郊外にある広い家でしたらスペースもありますし、そんな部屋を作っても余裕があるんでしょうね。うちの場合は、それほど広いという訳ではないんですが、食と生活のスタイルがちょっとほかと違うので必要度が高いんです。その理由は、まず冷蔵庫がない(基本的には使わないという意味)ので、保存食という状態でストックしておくものが多くなる。例えば旬に採れた白菜を漬け物にしておくとか、鶏肉をまとめてさばいたときに真空パックにして貯蔵するとか(これからやろうとしていることなんですが)。それに、いろんなものを自給するとなると、たとえばお米を1年分ストックしておくスペースも必要だし、ジャガイモやタマネギなんかも収穫後にある程度まとめておいておきたい。まあ、こうしたことはこれからチャレンジしていくことなので、今はそのインフラづくりということです。

そのパントリーの壁を今年に入って立ち上げたんですが、壁の仕上げを何にしようか考えていまして、最終的に選んだのが「珪藻土(けいそうど)」です。実はこの珪藻土に関して相当経験豊富な友人がいまして、今回は彼(とその奥様)にいろいろ教えて頂いたという訳なんです。

珪藻土というのは、数百万年〜数千年前に生きていた植物性プランクトンの化石なんですね。これが体積して土となったものが珪藻土。まあ、なんとも長い年月をかけて作られた自然の恵みです。これがなんでいいかというと、珪藻そのものがとてもたくさんの穴がをもっている超多孔構造なので、湿気を吸ったり吐いたりする力がとても大きいそうなんです。ですから、空気の調湿を上手にやってくれる。さらに、悪い臭いを吸着したり、カビを予防したりする力もあるらしい。なので、このパントリーにはもってこいなんですね。今回はその特質を活かして、トイレの壁もこれで仕上げることにしました。

これ、まずは下地ぬり。

1st layer

おとながやってみたら案外楽しく簡単。このあとは子供も参加。珪藻土そのものには接着性がないので、珪藻土がくっつきやすい下地を塗るのが大事。これはあとで仕上げ塗りで隠れてしまうのであんまり気を使わなくていいので楽しいたのしい。

下地を塗ってから3日後。ほぼ乾いてからこんどは仕上げに珪藻土を塗りました。下地が1ミリほどの薄さなのに対して仕上げは3ミリほどの厚さに塗ります。仕上げのタッチはいろいろできるのがいいところなんですが、よく目立つトイレで採用したのがラフ仕上げというもの。ラフというだけあって、施行は一番簡単。コテの跡がはっきり残るようにけっこう大雑把に塗っていきます。これがまた自然な風合いでとてもいいんですね。真っ平らに仕上げるのはプロの方しかできないんですが、私としてはそんなペローとしたのよりも味わいのあるこれが好き。

1週間経って完全に乾燥したのがこの写真。

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ちょっとわかりにくいんですが、コテのあとが見えるでしょうか。暖色のライトが照らす白壁に自然な陰影ができてとてもグッド。左官系はちょっと苦手だった私ですが、友人のとてもありがたいご厚意で貴重な経験をもてました。わがやのトイレもまたぐっとクオリティーアップした感じで大満足。みなさんもリフォームなどにいかがでしょう?
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