SAA

 ひきつづき三男ネタです。

 3歳だった彼が昨日で4歳になりました。男三兄弟のなかでも3番目の彼は、日頃からお兄ちゃん達の悪影響をうけてチャンバラごっこやドンパチあそびに興じています。その彼が今年の誕生日のプレゼントにリクエストしたのがゴムでっぽうでした。今年の4月には次男の6歳の誕生日にライフルタイプのリアルゴムでっぽうを作ったんですが、三男は片手で扱える拳銃がいいとのことでした。

 拳銃っていうのは、まあ端的にいうと人殺しの道具ですから、こどもに与える玩具としてはあまり教育上好ましくないかなあという思いももちろんありますけど、それでも僕自身もこどもの頃にエアガン遊びに熱中してましたし、「武器」というものに憧れるのは男の性(さが)なんでしょうかねえ。

 それでも、普通におもちゃやさんでプラスチックのモデルガンを買い与えるのではなくて、父の手作りというところで愛情を感じてもらえればいいなあと思い、今回も武器製造に着手したわけです。前作ではDeerslayerという鹿狩り用のライフルをリアルにモデリングした木製ゴムでっぽうを作ったんですが、今回はコルト社のSAA(Single Action Army)というクラシックなモデルを再現してみました。

 この拳銃は、西部開拓時代の1873年から製造され、ウィンチェスター銃と並んで「西部を制した銃」として有名です。西部に平和をもたらしたという意味からピースメーカーという異名がつけられていますが、まあこれはまったくの白人主観ですね。インディアンサイドからすれば、祖先を虐殺された憎きシンボルということになるでしょう。人間の歴史というのはそういったダークな部分も含めて今につながっているわけで、僕としてはゴム鉄砲ひとつ作るにあたっても、ひとつの銃から、それが作られた時代や人々の思いを学ぶ大切な時間になるわけです。

 今回作製したのはおそらく原寸の9割くらいに縮小したキッズサイズです。できるだけ細部にわたって再現するために、パーツの構成も実物に近いものにして、木製では弱いトリガーやトリガーガードの部分はアルミ製にすることにしました。

 制作日数わずか2日間でできあがったのがこの写真のものです。本体はブラックに塗装し、グリップ部分は木製の味わいを残すためにオイルフィニッシュに仕上げました。もちろんゴムの発射機構も好調です。4歳児にも扱い易いようにグリップはできるだけ削って細身にし、ゴムの張力もそれほど強すぎないように銃身長を考えました。

 ただひとつのウィークポイントだったのが後部の撃鉄部分で、木製で細身なのでそこが折れないかなあ、という心配がありましたが、案の定、このブログを書いている最中に階下で大騒ぎで遊んでいたこどもたちが「あーっ、おれたあー!」との声。これもより完成度の高いモノ作りへの試練だと思い、次回作に向けての課題といたしましょう。
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