door complete

前々回の記事で作っていたドア。
2枚1セットをつくり、2階西側の開口部にはめこみ、完成しました。

真鍮製のドアノブが輝いてますね。このドアの内側は私たち夫婦の寝室になるわけですが、このドアは外開き。外へ足を踏み出そうとするとそのまま落下!という危険な状態ですけれども、テラスを増築する計画があってのこと。

周りの外壁はぜんぶ柿渋を塗って耐候性を高めていますが、このドアはちょっとテクスチャーを変えたくて、仕上げにワトコオイルを使ってみました。落ち着いた色合いにしたかったので、選んだのは「ダークウオールナット」。そのままではちょっとダークすぎるので、杉の無垢材の味も引き立てるために、試行錯誤の結果、同量のワトコクリアーを混ぜることにしました。それを2度塗り。無垢ドアにふさわしい、重厚感のある色あいに仕上がってます。

じつはこれ、我が家の中でははじめての「横開きドア」。これまでつくったドアは横滑りタイプ。窓は縦開きの小さいもの。横開きドアはその重みを全部、丁番が受けているので開いたり閉めたりする操作はとても軽いんですね。横滑りのタイプというのは、作り方にもよるんですが、気密性を高めようとすると、そのパッキンとの摩擦によって操作(ドアの動き)が重くなってしまいます。

しかし、そのぶんこの横開きドアは施行が大変。閉めた時の気密性を高めるためにも、ドアの周りに一定の隙間をつくり、そこにパッキンを仕込みます。ドアの取り付けのときには、ドアが開いた状態で丁番をネジで枠に取り付けなくてはならないってことになるんですが、このようにテラスのない場所でしたので、まあ、それが大変な作業でした。

はしごに板を乗っけただけの陳腐な足場の上でこのヘビーなドアを2人がかりで保持してもらいながらなんとかネジをとりつけ。これを担ってくれたのが老齢の父と母。ぐらぐらいかにもあぶなっかしい足場の上に立つ父に「やーおとうさんおちないでよー!」との母に「だいじょーぶ、ぜったいおちないって」とにこにこの父は御年72。最近、日々の疲れがとれずに毎日ダルーな私なのに、隠居生活で体力の余ってる感のこの両親。

その存在と健康に感謝!
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建築中の我が家の屋根の上には畳2枚分ほどの大きさのソーラーパネルが乗っています。1枚190W、合計380Wの出力です。一般家庭で消費する電力をまかなうにはかなり役不足ですが、うちのライフスタイルでは十分の予定。3.11の震災のあと、みんな原発反対を叫んだけど、そんな大手電力会社から電気を買うことからは抜けだせずにいる。私は震災の前からエネルギーの自給を夢みていたけれど、今はそれは脱原発へのひとつの確かな手段だと思っている。

数ヶ月前、電力会社は電気料金の値上げに踏み切りましたね。原発の代わりに火力発電をフル回転させてれば、そりゃあ化石燃料を調達するコストはかさみます。消費者にそのコストを転嫁するっていうのはいただけないけど、電気料金はそれでも安すぎるような気がしてます。みんな当たり前に電気を使い過ぎ。電気は使いたいだけ当たり前にコンセントから出てくるのが普通だという感覚でいると、原発やめても、新しい代替エネルギーを開発してもおんなじこと。現代社会が頼っている化石燃料というのは、はるか太古の有機物ですから、そのエネルギーのもとはやはり太陽。かつて地球に降り注いだ太陽エネルギーの何億年分もを(その歴史に照らすと)ほんの一瞬で燃やし尽くしているようなもんですから、地球を壊してしまうほどの負荷をかけてあたりまえ。地球に生きる生物は、過去のエネルギーに頼るのではなく、今現在降り注いでいる太陽の恩恵だけでその営みをおこなっていれば我々の生きる環境を破壊することはないはずです。

私が目指すライフスタイルその持論のうえにたっています。電気を全く使わなければ話はシンプルで明確なんですが、こうしてみなさんとブログでつながることもできませんし、家を作ることもままなりません。ですから、まずは電気ライフスタイルの見直しをはかり、我が家がどこまで電気に頼らない生活をできるかを検討しました。結果、調理にかかるものとしては、電力消費の大きい冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースターを廃止。ほかにはテレビも廃止。意外と電力消費量の大きい掃除機もやめました。それでも残ったのが洗濯機。一家7人分の洗濯を担う妻としてはこれ、捨てがたい道具なんですね。そんなわけで、我が家の最大電気消費器具はこの洗濯機。これを動かすために構築したのが現在のオフグリッド型ソーラー発電システムなわけです。

このシステム、昨年秋に始動して以降、いろいろ問題をクリアしながらも最近は順調に運転を続けてました。この家ではまだ生活をしてませんので、建築にかかる電動工具の電源をここからとっています。1000W出力の電気丸のこなんかもこのシステムで動いちゃうんですね。唯一動かすことのできなかった道具はエアーコンプレッサー。これ、定格出力は750Wというものなんですが、モーターが起動するときに必要とする起動電力が相当大きいみたいなんです。というのは、コンプレッサーというのは、ポンプをモーターで動かしてタンクに空気をためるというものなで、タンクに空気が少なくなってくると自動的にそこに空気を補充するんです。タンクには圧縮した空気が残っているので、そこに空気を送るには、相当な負荷を乗り越えてモーターを起動させなくちゃならない。ですから大きい起動電力が必要となるんですね。

ソーラーパネルがつくる電気は直流。バッテリーには直流のまま電気をためます。一般の電気製品は交流100Vで動きますから、直流の電気を交流に変えなくてはなりません。それが(DC-AC)インバーターというものです。コンプレッサーが動かなかったというのは、このインバーターの出力がそれに見合うだけのものでなかったからなんです。これまで使っていたインバーターは1000W出力で、瞬間最大電流2000WまでOKの格安中国製品でした。価格は12000円。このスペックで、信頼性のあるものは10万円くらいしちゃいます。それだけ、インバーターというのはけっこう難しい構造をしてるようなんです。でも、中国が12000円でも作れちゃうということは、見た目はおんなじだけれでも低精度のものができてしまうということ。

そのインバーターが、1週間前、内部ショートして壊れてしまったんですね。原因は霧。まだ壁の出来上がっていないロフトにこの機械を置いておいたんですが、屋根はあるので雨はしのげるけれど、頻繁に発生する濃霧(雲)はどこからでも入って来てインバーターの内部までびっしょりと濡らしてしまったんです。

その代わりに探して、今回買い替えたのが写真左のインバーター。(写真の右は壊れてしまったもの)定格2000W出力、瞬間最大出力4500Wというもの。スペック的にはコンプレッサーも動いてしまう大出力のもの。で、こんどは台湾製。中国製よりは信頼あるかなあという根拠のない考えですが、購入したヤフオクの出品者さんの説明や、購入者のコメントなんかがけっこうしっかりしているんで決めました。価格は22000円。インバーターの中ではかなり安い部類にはいりますが、それには秘密があるんです。

それは、このインバーター、「矩形波(くけいは)」という波形の電気に変換するタイプなんです。
直流電気というのはプラスとマイナスがありますけど、家庭のコンセントからでる交流電気はプラスもマイナスもありませんよね。これは、プラスとマイナスがすごい速さで瞬間的、規則的に入れ替わっているんです。この電流の波形が波のように滑らかなのが「正弦波」これが家庭からくるもの。「矩形波」というのは凹凸の連続のようにカクカクしてるもの。インバーターとしては矩形波のほうが安いんですが、電子機器の一部にはこの波形があわずに使えないものがあるので、一般的には正弦波インバーターがいいとされてます。

今回、コスト面を考慮して、あえてわたしが選んだのがこの矩形波インバーターなんです。これがもし同等の性能の正弦波インバーターだったら5万円はするでしょうね。昨日、実際に使ってみたら、電動工具類はこれまでと変わらずしっかり動きました。コンプレッサーの大起動電力もなんのそので問題なし。ただ、日立の電気丸のこについているLEDライトを点灯させると、微小な「ヅー」という雑音が発生します。耳を澄まさないと聞こえないくらいなんですが、これがおそらく電流の波形の違いによるものなんでしょうね。

照明用のLED電球もばっちり点きましたし、パソコンなんかもバッテリー経由ですから問題ないはず。矩形波で影響のありそうな精密電子機器は使う予定ありませんから、我が家では「welcome kukei-ha!」でありました。