2013.04.20 未来への投資
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家づくりのほうは、床張り作業を着々というか、淡々と進めています。すでにある中央の階段部の柱を切り欠いて板をはめ込んだり、手間のかかるところは終了し、あともうちょいというところまできているんですが、実はこの1週間は作業中断。

何をしてたかというと、丸太の伐採なんです。
なにはともかく家を完成させなくちゃ、というこの時期になんでそんなことをしてたかというと、実はメリーモントの隣のご近所さんのお家が、周囲にそびえ立つ杉の木の陰で日当りが悪すぎるということで、その方が集落中のみなさんの同意を集めてそれらの木を一気に伐採することになったんです。その一部がメリーモントの敷地のはずれにある木ということで。はじめは、日陰になる数本を伐採の話しでスタートしたんですが、いい機会なのでそこらへんの立木をまとめて山師さんに切ってもらって、今後の増築用の丸太として確保しようということにしたんです。

山師さんは地元のベテランの方です。子供の小学校のPTAやら消防団やら獅子舞のメンバーやらでよく知っている方なので、伐採の時にもプロのお仕事を学ばせてもらおうと私もチェンソーもって奮闘してきました。伐倒自体は彼にすべて任せましたが、倒れた木の枝を切ったり、根元からの長さを計って玉切りしたりという作業をやらせてもらいました。当然といえば当然ですが、やっぱりプロの仕事はすばらしい。周りに電線や家屋が隣接しているという難しい状況の伐倒もちゃんと戦略をもっていて迷いなくどんどん仕事をすすめていきます。ここらへんの自信は長年の経験の積み重ね以外の何者でもないという感じでした。自分だったらかなりビビってしまうところ。

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伐採したのはおよそ60本の杉の木です。
そこからとれた部材はざっと6mが50本、4mと3mあわせて100本でした。
今建てている家がだいたい60本くらいの杉で構造材をまかなっているので、同じくらいの規模の家がもう一軒できるような量です。でもまだどんな増築をしていくのかはプランニングしていないので、この本数や部材の長さなんかは適当に決めました。だいたい山師さんが市場にもっていくときには4m材として切り出すことが多いみたいなんですが、建築の構造体にするときにはそれではちょっと短い。柱やらは3〜4mでいいんですが、梁なんかはもっと欲しい、という訳で6m材をつくったのです。

それらしめて150本の丸太は伐採後、林内作業車という木材運搬専用の機械でメリーモント内の広い空き地に運んでもらいました。私と父はその時運ばれてくる丸太をユンボで1本1本吊り上げて枕木の上に並べていくという作業。丸太は地面の上にそのまま置いておくとすぐに腐ります。さらに都合が良かったのは、春になって水を吸い上げはじめたこの時期の木は水分をたくさん含んでいて樹皮が簡単に剥けるのです。2週間も放っておくと次第に水が抜けて樹皮が張り付いてしまうので、今はその皮むき作業に集中しています。

今日はまた竹べらをもってまだ残っている100本の皮むき作業に向かいます。
友人の何人かも手伝いに駆けつけてくれる予定です。こんなときに力になってくれる友はほんとうにありがたいです。メリーモントのさらなる未来計画にむけての下ごしらえに時間の投資、と割り切って家の建築はしばしの間お休みさせてもらいます。
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1階の床張りが3分の1ほどまでいったので、これまで張ったぶんだけ、塗装仕上げすることにしました。
無垢の杉板というのは、表面がとても柔らかくて、肌触りはいいんですが、キズや汚れがつきやすいんですね。ですから、塗装して表面を守る必要があります。

これまでに内装に使っていた塗料は、イギリス製のワトコオイルというものですが、これは亜麻仁油を主原料としているものの、他の原料の詳細はよくわからず、床用に最適な塗料はさてなんだろう?と今回あらためて調べてみました。

基本的には植物性オイル系のものが安心です。床に使うので撥水性がよく、表面が硬化するタイプのオイルがいいと思いました。ワトコオイルは亜麻仁油のほかに、溶剤といって、塗料を伸びやすく塗りやすくするために希釈する成分が半分くらい入っているようなんですね。オイル自体の濃度が薄いので2度塗りが基本。オイルの量の割には塗装面積は小さくなります。

ワトコのほかにも自然塗料はたくさんあります。代表格がオスモカラーですね。ドイツの食品安全基準にも適合するほどの安全なオイルで、床専用のオイルもラインナップされてます。市場価格で2.5Lで19000円前後。30㎡を2度塗りする分量です。我が家の1階床面積は80㎡なので、これが3缶必要。となると、コストは19000×3=57000円となります。結構高い。

安全でもうちょっと安いのはないかなあとネットで探し回ったところ、プラネットカラーという製品を発見。これはプラネットジャパンという日本の会社が、ドイツにある自然塗料メーカーと共同開発したものです。原料は亜麻仁油に加え、100%植物性のオイルというもの。オスモカラーは扱いやすくするために安全な溶剤を仕様してありますが、プラネットカラーのラインナップにある床用「ラッペンワックス」という製品は溶剤を使っていません。オスモカラーと比べて撥水性がどちらがいいかといえば、蜜蝋ワックスが入っているラッペンワックスの方が上のようです。亜麻仁油自体も撥水性がありますが、それをさらに強化したのがラッペンワックスということのようです。ただし、溶剤がなくて蜜蝋入りということは、相当濃厚です。ネット上のレビューにあったのが「まるで蜂蜜のよう」などろどろ具合だということ。刷毛で塗るのは無理なので布で塗りのばして塗布するとのこと。

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これ、塗布面積は1Lあたり20〜25㎡の1度塗り。価格は2.5Lで16000円。これだと2缶あればあまるのでコストは16000×2=32000円弱。コスト的にもオスモよりお得です。しかも、日本の木に合わせた調合ということで杉にもベストマッチング(だろう)ということで今回はこのラッペンワックスで床を仕上げることとなりました。

今回の塗布面積は30㎡ほどですが、布でごしごし刷り込むとなると、相当な労働量になります。そこで、前日からうちのキッズ部隊に加勢をお願いしておきました。この彼らがこの日は大活躍。まずは床の上に積もったちりやゴミをきれいに掃除。最後は固く絞ったぞうきんでぞうきんがけ。(これが最初の写真)

板をきれいにしてから、いよいよラッペンワックスの開封。レビューどおり、確かにどろどろで蜂蜜のようです。これはさすがに刷毛では塗れません。塗るというよりも刷毛にどっぷりワックスをつけて塗り広げるところにダラーっとワックスをたらします。そして不要になった靴下を手につっこんで横一列になった子供達が一生懸命ごしごししてくれます。濃度が濃いため、このワックスは相当塗り広げることができます。

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白い杉板は、ワックスが塗られるとしっとりと濃い色に落ち着きます。塗りたては指で触るとうっすらと油が手につくようですが、べたべた感はありません。よく刷り込めば、すぐにその上を歩いても気持ちがいいくらいです。こうして1時間ほどかけてワックスがけ完了。これで汚れにも安心になりました。よく働いてくれたこどもたちありがとう!

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