上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
log wall

昨日、部材づくりにこの10日間ほど費やしていたキッチン南側のログ壁ができました。

この部分、柱と柱の間は3m。中央に束を立ててトップの長い部材を支えています。
その束の高さの分は左右にわけて半分の長さのログが積んであります。この部分はログの両端にスリットがいれてあり、落とし込み壁とも言われています。

日本の伝統的な落としこみ壁といえば、正倉院や伊勢神宮にみられる板倉工法というのがあります。
これは、通常30mm厚の杉板を使い、柱にスリットを刻んで落とし入れていくものです。

工法としては同じですが、私の家の場合、これを太鼓引き(上下をまっすぐに切り取ってある)丸太を使っています。結果、壁の厚みは丸太の自然なカーブに依存しますが、100~300mmにもなります。断熱効果抜群の壁であり、同時に耐震強度も抜群です。

壁を積んだあとに、上から下まで通しボルトを打ち込み、レンチでがっちりと固定すると、ログ間の隙間はまったくなくなり、重厚感のある見事な壁になりました。

この作業、短い部材ひとつでもひとりでやっと抱え上げられる重さです。ひとりで組み上げるには相当な労働です。こんなときにまたもやタイムリーに遊びに来てくれたのが地元農家のお友だち。彼には先日、畳を運搬する際に2トントラックを貸してもらったばかり。建築の進み具体を気にしてくれていたので、作業着を着てふらっと訪ねてくれました。

少しの時間でしたが、自分の時間を割いて私のために力を貸してくれる友人がいるということはとてもありがたいことですね。こうしたつながりのひとつひとつが自分の人生を豊かにしてくれていると実感します。このキッチン南側のログ壁をみるといつでも、小雪のちらつくこの日の彼のさりげない優しさを思いだすでしょう。
スポンサーサイト
yousetu1.jpg

屋根作業と同時進行で、現在1階の壁をつくっています。
壁は腰の高さまで丸太を積みます。

ログビルディングの工法において、オーソドックスに丸太を井桁に組み上げていくものを「丸太組み工法」といいます。私がやっているのはこれではなく、柱や梁を丸太で作るもの。それをポスト&ビームと呼んでいます。そのポスト&ビームにおいて、さらに壁も丸太を使って作り上げていくものをピース&ピースと呼んでいます。私が作っているのは、このピース&ピース工法のログハウスということになります。

木というのはそれ自体がとても高性能な断熱材です。断熱、つまり熱を通さない構造というのは、小さい空気の部屋が蜂の巣のようにぎっちりと詰まったもので空気の流れを遮断してあるものです。木の繊維は内部に小さな小さなセルが集まった集合体なのです。壁にログを使うというのは断熱性能としてはポイントが高く、しかも壁が層でないので結露の心配もありません。また、壁に使うログは1~2mの短いものを使えるので、材の無駄がでないというメリットもあります。

その壁となる丸太の部材を今つくっているわけですが、その丸太の壁は同時に対力壁の役割ももたせます。そのためには、何段にも積んだ丸太をすべて結束して一枚の大きな塊にします。そのために、積んだ丸太の上から下まで貫通する穴を開け、そこに長いボルトを通して締め上げます。

そのボルトは「通しボルト」と呼ばれていますが、ログビルディングにのみ使われる特殊なものなので市販していません。プロは鉄工所に頼んで特注品を作ってもらうそうです。

私のばあい、当然そこはチャレンジポイントです。
以前にも自家溶接にチャレンジしましたがなかなか難しかったのです。
家庭用のアーク溶接機というのは、電源が100Vであるためにパワーが小さく、特に厚い鉄板の溶接は困難です。通常溶接できるのはせいぜい2mmくらいまでの厚さです。溶接というのは、くっつける部材の両方を溶かして一体化させるわけですから、パワーが足りない=熱量が小さいと鉄が溶けないんですね。

この通しボルトの場合、ボルトの直径は12mmもあり、ナットとともに厚さ5mmの座金も一緒に溶接しようというのですから、普通のやり方ではつきません。

そこで、裏技としてあがってくるのが、「予熱」という方法。
溶接する前に、ガストーチを使って溶接箇所を鉄が赤くなるまで熱して、鉄が溶けやすい状態を作ってやるのです。
これがうまくいきました。
今までうまくいかなかった厚モノの溶接が今回はしっかりついたようです。
確認のためハンマーで叩いてもびくともしません。

これでまたひとつ技術ポイントアップです!

yousetu2.jpg
tatami.jpg

現在、古畳を集めています。
古畳とは、リフォームや張替えなどの際に不要となった古い畳のことです。

なんのために集めているかというと、これを屋根材にするのです。

我が家の屋根は草屋根にします。屋根の上で生きた草や花を育てるのです。
それにはふたつ目的があります。

ひとつは視覚的な美しさ。
常識的には、屋根は雨から家を守るものなので、現代建築では湿気のたまる状況をつくるような屋根材はその目的に反します。ですから、金属やコンクリート、瓦のように、無機質な素材が主です。だからあまり人は家の屋根に注意をむけなくなっていますよね。でもその家の入り口に立って上を見上げたら緑の葉と色とりどりのお花に溢れていたらなんと素敵なことでしょう。家自体がまるで生きた大地のようです。想像するだけで楽しくなってしまいます。

もうひとつは、土と植物の断熱効果。
植物は暑い夏にかけて旺盛に葉を茂らせます。その葉は強い日差しを遮り、屋内を涼やかに保ってくれます。冬には枯れた草と背後に立つケヤキの落ち葉が土を覆い、そのものが外の厳しい寒さから屋内を暖かく保ってくれます。カエルが冬に土の中ですごすように、土の保温力というものも侮れません。

しかし、我が家のように勾配のきつい屋根を緑化するのは克服しなければならない問題があります。
それは土の流出です。
雨が降るとその水は当然屋根の上にある土を押し流そうとします。勾配が相当ゆるい屋根でも土は流れてしまいます。いったん植物の根がしっかりと土に張ってしまえば流出する土は減るでしょうが、それまでが問題になります。

これまでその問題をどう克服するかをずーっと考えてきました。
先日、屋根緑化を施工している会社から、緑化のためにつくられた緑化資材のサンプルを送ってもらいました。
それは、木質チップを圧縮して5センチほどのマット状にしたもののうえに芝を植えつけたものです。数年経つとそのマットは自然分解されて土になってしまいます。

このマットのように、カタチが崩れず、しかし植物がそこに根付けるような有機質でできたものであれば、この高価なマットを購入しなくても済みます。

考えに考えていたとき、ふと思いついたのがこの古畳です。

畳の表面は井草ですが、中は稲藁(いなわら)でできています。それを使えば土の流出をさせずに勾配屋根でも植物を育てられるんじゃないかとひらめいたのです。

そして今、熊本県じゅうの畳屋さんを回り歩いて古畳を集めています。

どの畳屋さんも気持ちよく協力してくれます。
この古畳、昔は畑の肥やしにしたりして自然に還っていったのですが、今は中身が発泡スチロールのような断熱材を使っているものが多く、しかも糸も化学繊維でできているため、畑の肥やしにもならず、産業廃棄物としてゴミとして処分されることがほとんどだといいます。

処分にもコストがかかり、エネルギーを使い、地球を汚します。

私のこの屋根緑化資材としての古畳活用案を話すと、協力してくれた畳屋さんは
「それは、もしうまくいったら畳屋にとってもいいことだねえ」と喜んでくれました。

畳屋さんと地球の未来を救うためにも、メリーモントの古畳活用屋根緑化計画は実現に向けてすすんでいきます!
ramen.jpg

今日は月曜日。妻が仕事の日なので私は終日子守でした。

そして今日は珍しく気温もあがり、暖かな日だったので、外でランチを作ることにしました。

メニューはジャンキーなラーメン。

普段はまず食べない添加物てんこ盛りのインスタントラーメンですが、うるさい妻がいないこうした日は特別。男だけ(私と3人の息子たち)で野外料理であれば、かっこつけることもなく、楽しんで作っちゃおう!という感じです。

ただ、その中でも火を扱う技術はこどもに伝えておきたい重要ポイントです。長男にはいつものようにマッチを擦る役割を与え、次男には薪をロケットストーブに投入する役割。そして、三男には火の熱さ・危険を知ってもらいました。そして火を扱いながらひとりずつ自分のラーメンを順番に作って、「いただきまーす」。

たかがラーメンをなんとも幸せそうに「おいしーい」と言ってスープの1滴も残さず平らげた息子たちでした。

(健康志向のみなさま、今日のところは目をつぶってくださいね)
doma wall

きのう、ドーマの横壁部分の下地壁までが終わりました。

写真は北側のドーマです。
ドーマの幅は横4m。高さは私の頭が天井にぎりぎりぶつからない高さ。
上部には縦横1mの大きさの天窓があります。広い開口部はまだ壁を作っていませんが、後々壁と窓を作っていきます。横壁というのは写真右下の三角形の部分。角材で枠を作ってから、12mmの杉野地板を貼り付けてあります。これはあくまで下地。これからこの外側には外壁材を張り付け、内側には内装材を貼って仕上げていきます。

現在、一般住宅ではこうした下地材には合板を使うのが主流です。
軸組み工法の家は基本的には四角形の構造体です。四角形というのは横揺れに弱いですから、その四角がよれないように筋交いなど、つまり三角形の構造をプラスして、強度を作っています。
けれど、もっと簡単に壁の強度を作る方法として、下地材に合板を使う方法があります。合板は薄くスライスした木の板を繊維が直交するように何枚も重ねて接着したものですから、それ自体が面として絶対の強さがあります。

さらに、面が広いですから、屋根や床の下地に用いたとき、上にのる重量を支える強さがあります。

加えて価格も安価で施工に要する時間も短縮できますから、一般建築では相当多用されています。
合板を全く使わない木造家屋というのはほとんどゼロに近いのではないでしょうか。

合板に用いる原木は、かつてロシアやニュージーランドなど海外から安価に輸入していたのですが、ここ数年は国内の木材消費を促すために国内産の杉が多く使われ、全体の半分くらいは国産杉によって作られています。これは退廃した国内林業の活性になりますから、良い傾向でもあります。

しかし、その合板にも難点があります。
製造に使う接着剤に毒性のあるホルムアルデビドが含まれているのです。それがシックハウス症候群の一因となっています。低ホルムアルデビドと表記されている合板においても、ホルムアルデビドの少ない接着剤を使用しているというわけではなく、空気中にその毒が遊離しないようなキャッチャー剤というのをさらに配合して対応しているようです。

なんだか病気を治すために薬を飲んで、その薬の副作用がでないようにさらに別の薬を飲んで、結局薬づけになって本来の健康から余計に遠ざかってしまっている人に似ている気がします。

この家をつくる上で、私もこの合板への誘惑に負けそうになりましたが、今のところ無垢材100%を維持しています。私の妻も強いアトピー持ちでしたから、そういった点では100%安心して住める家にしておきたいのです。それに、他人に説明するときに、堂々と「100%無垢の家です!」と言えた方がかっこいいでしょう(笑)。
clutch.jpg

今朝は太陽がのぞくいいお天気でした。

建築仕事は現在、ドーマーの壁を作り始めています。壁といっても、これは屋根の一部です。今はアスファルトルーフィングが屋根全面に張ってありますが、その上にこれから仕上げ材を貼り付けていきます。通常、ここは瓦やコロニアルなどを載せていくのですが、この家の場合、その仕上げ材となるのが防水シートです。そして、そのさらに上に植物が生育できるような素材をのせていくことになります。

ともかく、そういう意味で屋根作業はいまだ続いております。いつ終わるのか、それを考えると少々気分が重たくなります。

しかし何事もいつかは終わりがくるので、屋根作業の次の段階のことも考え始めたところです。
次の段階というのは1階部分の腰壁づくりです。腰の高さまでの外壁には再び丸太を積んでいきます。
通常、軸組み構造の家では壁の中に筋交いを入れて横方向への強度をもたせます。また、2×4(ツーバーフォー)では壁自体がパネル構造なので、横方向へのヨレが発生しにくくなっています。

私の家では腰高まで積み上げる丸太をボルトですべて連結して固め、これを筋交い代わりにして柱の揺れを防ぐ構造にします。

家の外周だけでも36メートル、それをぐるっと高さ80センチほどまで丸太を積むわけです。
そこで、しばらくご無沙汰だったチェンソーのお手入れをすることにしました。

丸太の切断に主に使うのは排気量46ccのハスク346XP。
この子がだいぶ前からクラッチが切れなくなっていたのです。
アイドリング回転でもクラッチが切れないので、ソーチェンがずっと回りっぱなしで危険であることと、アイドリングでもチェンを回す負荷がかかっているので、アクセルを戻すとしょっちゅうエンストしてしまっていました。

おそらくクラッチスプリングが劣化で弱ってしまっているんじゃないかと思い、パーツを注文する前にその部品を確認のため分解して取り出してみることにしました。

それが写真の手の平にのっているC型をした板バネです。
しかしクラッチを分解してみると、錆によって動きが悪くなっていたり、汚れがつまって動きを制限してしまっていることがわかり、パーツクリーナーやら潤滑スプレーやらできれいにしてみました。

さらに、スプリングもCの開口部が20mmあったところをプライヤーで閉めて19mmにしてみました。

そしてクラッチをふたたび元に戻し、エンジンをかけてみると、なんと見事に完治しているではありませんか。
我ながらにあっぱれでした。

しかし、こうやってチェンソーの修理ができるようになったのも一朝一夕ではありません。
このチェンソーについても、中古で購入したがゆえに今までいろんなトラブルがありました。その都度、トラブルの症状から問題箇所を推定して実際に分解し、ときには手におえずにプロにお願いしたりして勉強を重ねてきました。

道具というものは手入れができてなんぼです。
農業でも、トラクターやらコンバインやらいろんな機械を使いますが、トラブルは付き物。たいていの修理は自分でできるようでないと、修理代、メンテナンス費用で、それだけで赤字になってしまいます。だから農家はみんな機械に強い。

私も、ある筋のプロではないけれど、自分の使う道具は右腕のようなもの。その子達をかわいがり、責任をもつためにも日々精進していきたいですね。
selfbuilding.jpg

今日はさすがに寒かった。
昼すぎの気温はマイナス8度。朝から雪で日中もほとんど陽がささず、おまけに風が吹き荒れていた。
その中で、というか一応屋根のある作業スペースで、今日も板金作業でした。

ここのところ板金作業が続いています。
天窓が3箇所もあるのでその枠を鉄板(ガルバリウム板)から叩き出しています。
買えば1本1000円するものでも、板を切り出し、叩いて形をつくれば150円くらいで作れます。

これから屋根の縁まわりをぐるっとこの板金で覆うので、コスト的にはだいぶ安くあがることになります。
けれど当然時間はかかります。
部材ごとに寸法を測って、それから展開図を考えて設計し、板に鉛筆で切り取り線を書き、金切はさみですこしずつ切り、それをクランプで叩き台に固定して、曲げる場所を角材で少しずつ叩いて角度をつけていきます。

この寒さの中、この作業をやっていると、なんとなく思索にふけって、
(買えば済むのになあ、なんで作ってんだろう・・・)なんて思うこともあります。

そもそも僕が家を手作りしだしたのは、「やってみたかった」から。
もともと物づくりが好きだった。作り出してみると、家を一からつくるというのは、本当にたくさんのことが詰まっていて面白い。基礎は土木。土のことから石、セメント。建材を手に入れるためにはまず森のことを知り、木のことを知り、伐採にかかってはまさに林業。書き上げたらキリがないほど、新しい興味が盛りだくさん。各々のステージでそれに向き合い、妥協することなくその作業、仕事を超えていくことで私の中に残ったものはまさにかけがえの無い経験と力。

そんなことをやっている私に少し興味をもって見守ってくれているその筋のプロに人たちが周りに何人もいてくれる。水道工事屋さん、林業屋さん、電気屋さん、重機の修理屋さん、ログビルダー、大工さん、板金屋さん、などなど。そうした人たちとのつながりをもてたこともかけがえの無い人生の宝。

写真に写っている小屋は3年前に初めて作った建築物。
練習台のつもりで作ったから、今見ると恥ずかしいくらい隙間だらけ。
でも、ここに遊びにくるたいていの人はこの小屋を褒めてくれる。

この小屋には私の夢がぎゅっと詰まっているからかもしれない。

その夢のひとつ、それは「誰もが作れる」という自由。
たいていの人は家というのは「買うもの」だと思っている。
大工のプロじゃなきゃ作れないと思っている。
当然、プロ級の完璧な家が欲しければ買わずには無理。
でもそのために人生のとてつもなく長い時間をローン返済のための労働に費やさなくてはならないということは、その個人、家族にとってもおおきな損失になるのではないかと思ってしまう。
そのローンを無理なく返済できる人はまだいいが、それを抱えて苦しんでしまう人もいる。
それでは家というモノを手にいれるために自分の幸福を引き換えに差し出してしまうようなものだ。

私の目指す家は、わずかな資金で「誰もが作れる」家。
それは贅沢ではないけれど、自分だけの、世界にひとつだけの、幸せを包む小さな箱になるだろう。
多くの人がお金に縛られることなく、こうした手作りの小さな家に住むことを選んでいけば、経済優先の世の中はゆっくりとホントに幸せな世の中に変わっていくだろう。

3.11のあと、少なくない人々が新しい幸せの形に気づき、人生の舵を切ろうとしている。
私はそうした人たちのために、これまで得た経験を分かちあってゆきたいと思っている。

今日、寒さでしびれる手で鉄板を叩きながら、そんなことを考えていた。
今日はホントに寒かったけど、それでも、今日も楽しかった。


参考文献
セルフビルド 家をつくる自由」 旅行人
蔵前仁一[編] 矢津田義則+渡邉義孝[著]
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。