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 先週の金曜日から、台湾人のウーファーさんが来てくれています。震災後、海外のウーファーさんの申し込みがぱったりと途絶えてから、久しぶりのお客さんです。彼は22歳の青年です。平均的な日本人よりもやや大きい体格と、もの静かな性格。お世辞にも仕事バリバリ!というタイプではありませんが、こどものハートはつかんだようで、最近ラグビーボールに夢中の長男は、彼が来た初日に早々、「すごいよ!後ろ向きに投げれるんだよ!」と興奮していました。

 そのちょっとゆるーいキャラクターはどこか日本人と似た印象を受けます。これまでメリーモントを訪れた各国の若者の中で考察すると、経験から培われる自我の発達という点では、成熟の早いヨーロッパ系タイプとは反対。文化的、習慣的、国民的、いろんな理由がある中で、ひとつは教育の向かう方向というものがそこに大きくかかわるような気もします。とくに欧米の国々では、高学歴志向の教育はその時代的流れのピークをとっくに超えて、人間性の育成に重点をシフトした、多角的な教育がなされているようです。そうした教育をうけた彼らは概ね自我がしっかりしていて、他人としっかりとコミュニケーションがとれる、自分の意思、思考を自分ではっきりと認識していて、それを他者とやりとりできるようです。

 日本も含めて、まだ経済発展を国策としているような、真の教育における発展途上国では、学力はともかく、真の人間性を育むということがやや遅れる、もしくは阻害される傾向を感じます。


 今、阿蘇にはけっこう面白い仲間が集まってきています。多くは関東からの避難家族です。目に見えない放射能を敏感にキャッチできる感度の良い人たちなので、こと子供の教育に関してもとても感度のいいものを持っています。そんな彼らと妄想しているのが「森の学校」プロジェクトです。この阿蘇の雄大な自然の中で、自然育児・教育をおこなう場所をつくる、まさに僕が夢に見ていたこと。それが最近現実みをもった空気の中で話題にあがるようになってきたのです。

 そんな中、今日は我が家のこどもたちの要望にお応えして近くの川へ、今シーズン初の川遊びに行ってきました。水はまだつめたーいけれど、そんなことかまわずおおはしゃぎの子供たち! たっぷりの良質な天然の感覚刺激に包まれておおいに脳のシナプスが芽を出したようです。普段は静観していることの多い私もパンツを脱いでひと泳ぎ! こどもは大人の背を見て育ちますからね、ここはいい見本になったことでしょう(笑)。


 
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 棟上の準備は着々と進んでいます。
メインとなる母屋(もや)や棟木(むなぎ)、そしてそれらを支える束(つか)の加工はほぼ終了し、今はそのさらに上に渡す垂木(たるき)の加工をおこなっています。

 垂木は小屋組みの一番上にくる材で、屋根板を打ち付け、支えるための材です。
屋根の構造は大きく2通りあって、垂木の上だけに板を1枚張る場合がひとつ。これがシンプルなほうで、屋根板がそのまま室内からも見えるので天井板を兼ねるものです。これは施工は簡単ですが、断熱性能は低いのが欠点。そしてもうひとつは垂木の下側にももう一枚板を張り、天井板とするもので、この場合は垂木の厚み分、断熱材を仕込むことができるので断熱性能が高くなるのがメリット。ただ、板は2倍必要になります。

 私が選んだのは前者のシンプルタイプ。断熱性能をカバーするために、屋根の上には10センチの土を盛り、草屋根とする計画です。草屋根とは、生きた草を屋根の上に育て、夏には植物の葉の陰で室内を涼しく保ち、冬は土とその上にかぶる落ち葉の保温力で室内の温度をキープするというもの。ただ、我が家は天井裏を居住空間とするために屋根勾配をきつくしてあるために、その土が滑り落ちないようにかなりの工夫が必要になります。まだそれに対する設計は完成していませんが、それはこれからのお楽しみ。

 さて、その屋根を支える垂木ですが、これもこだわりの丸太を使用します。普通は施工のラクな角材を使ってしまいますが、天井を見上げたときに自然木の美しさが頭上を覆っている、おもわずそれに手を触れたくなるような空間にするために、すべての垂木を今、丸太から作っています。

 こうした、室内から見える垂木のことを化粧垂木(けしょうだるき)と呼びます。垂木の数は総数30本。ストックしてある丸太の内、今までは柱や梁などのために太い根元の部分を切り出してきました。この垂木は比較的細いものでよいので、その残った部分を使うことができます、これも適材適所で、材を無駄にしないための工夫ですね。

 垂木は1本6メートル。加工は丸太の一面のみを面だしするだけです。これまでやってきたのと同じように、チェンソー製材でスライスしていきます。仕事はガレージの中でやるので、この梅雨の中にあってはうってつけの仕事です。今のところ、8月を棟上の予定としてがんばっております。
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 今年の梅雨はなんとも元気のいい雨、雨、雨の毎日です。
そんな中、延びのびになっていた我が家の田植えも先日やっとおこなうことができました。
連日の雨の中、ぽっとあいた晴れ間に敢行!

 田んぼの場所はメリーモントから車で30分も離れているところですが、毎年そこの田んぼのオーナーさんのとっても厚いご好意で使わせてもらっています。米を育てるというのは、田んぼや水の管理など、知らない人にとっては全くわからないことが多いものです。私たちは今年で3回目の米作りとなりますが、まだまだ米作りのさわり程度のことしかやっていません。田んぼのオーナーさんに代掻きや苗の準備など、いろんなことをお膳立てして頂いた上でそこで遊ばせてもらっているという感じです。今は家作りに忙しくてなかなか米づくりの勉強を真剣にやる時間がないというのが言い訳ですが。

 田んぼの広さは3畝(せ)、すなわち、1反の10分の3です。この田んぼで、昨年はおよそ180kgのモミがとれました。我が家の消費量では約半年分の量になります。

 化石燃料に頼らない食料自給を目指しているので、田植えはやはり手植えです。機械化が当たり前のこの時代ですが、いずれは食づくりもシンプルな手作業に帰る時代がくるのですから、こうした作業は今のうちから体に覚えこませておく必要があります。

 私と妻、そしてこどもたちにも協力してもらい、作業は2時間ほどで終了。植えた稲の苗は列もちぐはぐで量もばらばら。ちょっと不恰好な苗ちゃんたちですが、ちゃんとおいしいお米になってよ、とお願いしておきました。
2011.06.06 自然のおやつ
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 梅雨に入り、外遊びができなくなる子供たちにとっては少し憂鬱な季節がはじまりました。けれど、同時にある楽しみも始まります。それはそこらじゅうで手に入る自然のおやつ「野いちご」です。いつも通る道沿いやメリーモントの敷地内では毎日食べきれないほどの赤い野いちごが生ります。これはクサイチゴという種類で、赤く熟れたものはとっても甘くておいしいです。食べると、種となる小さいつぶつぶがプチプチという歯ごたえがして、ソフトな普通のイチゴとは違って刺激的です。

 今日は、野いちごの中でも黄色い実のモミジイチゴを採りに山へ行きました。これはクサイチゴよりも酸味がやや強いけど、子供も好んで食べられる味です。高さ2mほどの低木に生るので子供たちは低い枝を選んで一生懸命採ってくれました。今日の目的はジャムにするためなので、口に運ぶのは少し我慢してもらって、せっせと収穫箱に入れてもらいました。

 今晩は、薪ストーブで焼く自家製パンとこの野いちごジャムです。ほかほかの焼きたてパンに山の恵みそのまんまのあまーいジャム! 街では手に入らないなんとも贅沢な食卓ですね。