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little cartenter

「あぶない!あぶない!」とは、わたしの母の口癖です。

乳飲み子からやんちゃ盛りまで3人の息子たちがいる我が家においては、母はどうにも気が休まるところがないようです。ひやひやしながらこどもたちの姿を追っている母を横目に、意地の悪いわたしはいつもうすら笑いをうかべています。わたしの性格は、そんな母とは正反対。こどもが何をやろうが、たいていのことは口だしをしません。

私の仕事場で遊ぶ彼らの周りには私の大工道具があふれています。彼らはその道具で遊ぶのが大好き。トンカチ、ドライバー、ニッパー、ペンチなどなど、工具箱の中身はこどもにとっては玉手箱のようなものなのでしょう。その道具は当然わたしにとっても大切な仕事道具なのですが、「きちんと元にあった場所に戻す」という約束で、貸し出し自由となっています。

ただし、刃のついたものについては私の許可がいります。
刃物は危険ですから。使い方を間違えれば大怪我をします。人に向ければ凶器と化します。

一般には、そういった類のものは、こどもがせめて小学校に入ってから使わせるでしょう。けれど、わたしのもとで育つこどもたちには、一般的な水準よりも早くに刃物を持つことを許されています。危険なものはいつでもどこにでも転がっています。いくらそこから離そうとしても、こどもの興味がそこに向いたら24時間監視していることも不可能ですし、危険が向こうから転がり込んでくることもあります。そんなときに必要なのは、そのものがどんな特性があって、どう扱ったら危険でないかを知り、経験しておくこと。経験からのみ、本当に必要な理解と判断が生まれます。

とくに山の中での生活では、刃物は欠かせません。薪を割る斧、草を刈る鎌や刈バサミなどなど。もしも大人が薪割りのあとに斧を外に置き忘れてしまい、それに触れたことのない子がそれを海賊ごっこに使ったとしたら、そのときこそが「危険」な瞬間になります。ですから、うちのこどもたちには、「危険なもの」はできるだけ早いうちに触れさせ、経験させておきます。正しい使い方を覚えるとともに、できれば少しの傷でもつくって、その痛みを自分の感覚で身体に刻んでもらうためです。自分自身が経験した痛みこそが他人の痛みを理解します。

4歳の長男は、現在ノミの扱いを練習中です。
彼はこれまでに、薪割り斧、草刈り鎌、刈りばさみ、のこぎり、包丁などの扱いを経験しています。その過程で、彼はもうその刃物がどんな特性をもったものかを必要十分に理解しています。刃先を決してひとに向けない、運ぶときには刃先を下に向けて持つ、ひとに手渡すときには持ち手を向けて渡すなどの危険を制御するための基本ルールも修得しました。現在練習中のノミは、そのものだけでなくかなづちを同時に使用する、つまり、道具をもうひとつの道具で操作する、という点で操作対象の難易度は一段高いものになります。初めはうまく線のとおりに刻めずに泣いていました。しかし、3日目の今日は、立派に土台の刻みの一部をこなしてくれました。

泣いてもあきらめず、わたしのアドバイスを真剣に噛み締めて自分のものとする彼はもう立派に私の右腕です。刃物を手に仕事を任せてもらえるということは、すなわち、彼自身がその点で信頼されているという証です。彼はそれをいま、とても誇りに感じながら、日々成長しています。

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2010.09.16 大引き
oobiki.jpg

 現在、「大引き」という部分をつくっています。

 「大引き」というのは、1階床を支える一番下の構造材です。写真に3本見える丸太がそれです。大引きの両端は土台に接続され、たわみを防ぐためにその中間には下から支える「束」をたてます。大引きは通常、3寸(12cm)角くらいの比較的太い角材を使います。それを半間(910cm)おきに並べていきます。それを一応の参考にして、私の場合は、直径20㎝ほどの丸太を選び、上になる面だけを面取りして使用しています。この面取りに、前回紹介したチェンソー製材機がすでに大活躍! 仕口(ジョイント部)の刻みを施した材は100センチおきに並べていきます。

 木材というのは、芯とガワ(一番外側)が最も強度がある部分といわれています。角材にすれば、その後の加工がしやすいですが、この「強度」という面からは相当損失があるのはやむを得ません。その点、こうして素材を最大限そのままの形で使うということは、強度面からはとても有利です。

 束には自然石と丸太を使っています。石は、畑を開墾した際にそこからごろごろとたくさんでてきたという友人から頂いてきました。「もう見るのもイヤ」と友人に言われたその石は、私にとってはとっても素敵に光ってみえる建材でした。捨てる神あれば拾う神ありです。

 現在、大引きは1階面積の3分の1ほどが終わりました。設置したその上に立ってみると、なんだかもう家の中に自分が立っているようなイメージができてうきうきしてしまいます。「ここが台所でね、こっちが居間だよ」なんて大引きの上を綱渡りしながらこどもと楽しく歩き回っています。

 
log slicing system

 家の土台を回し終えたあとはしばらく工事を中断していました。

というのは、この大掛かりな装置を作っていたからです。
念願だった「チェンソー製材機」、ついに完成しました。
これからは大引き、柱、ログ壁材など、比較的短い長さの材をたくさん太鼓引きにしていきます。
これをやるのに、その都度墨打ちして、フリーハンドでチェンソーで割いていくと、とてつもなく時間がかかります。そこでどうしても欲しかったこの製材システムをとうとうハンドメイドしました。

4mの角パイプで構成されているレールの上をチェンソーを横に滑らせ、隣に固定した丸太をスライスしていきます。こうしたシステムはスチール社から既製品も販売されていますが、定価で80万円以上もします。ですので、自分でセルフメイドしてしまう方がけっこう世間にはいらっしゃいます。私も、そうしたものをネットでいくつか調べさせてもらい、自分なりのオリジナル設計でつくりあげました。

材料は、主な構造材として6センチの角パイプを使用。レール長は4m。ポスト部は地面に突き刺してコンクリートで固めてあります。パイプのジョイントは着脱式のものにして、細かな変更に対応できるようにしてあります。

チェンソーのスライドシステムはいたって単純です。チェンソーのガイドバー固定ナットをロングのものに交換し、厚みのある板をそこにボルト留めします。その板を2本のレールの上に橋渡しするようにのせます。チェンソーとレールのつなぎにおいては、カット中にガイドバーが少しでもぶれてしまうと水平に切れなくなってしまうので、そのガタをなくすことが大切です。大抵のシステムでは、1本のレールにローラーつきのチェンソー固定治具をつけていますが、その構造と製作はやや骨がおれます。シンプルにこの問題を解決するために、支点を2つにわける、すなわちチェンソー保持のレールを2本にすることとしました。

チェンソー刃の動線は一定なので、カットするラインの調整は、丸太を上下させます。丸太をしっかり固定させて、しかも微妙な調整を可能にするために、自動車のパンタグラフジャッキをつかったシステムをつくりました。写真のように、ジャッキを2つつなげてひとつのハンドルで同時に上下するようにしてあります。丸太の固定は、上にギザギザの刃のついた2つのクサビの間にのせるだけです。丸太の自重でその刃にくいこみ、しっかりと座ってくれます。

若干の改良の余地はありますが、試運転での感触は極めて良好でした。なにより、まっすぐのラインをひくのにまったく神経を使う必要がありません。製作に要した費用は4万円ほど。もっと長い丸太を製材したいときにはレールを延長させて対応できます。

今日もまだ台風の余韻を感じさせる天気ですが、明日からはこれでバンバン仕事がはかどります。
puppy.jpg

 8月30日の早朝、かわいい6匹の子犬が誕生しました。

 母親はうちで飼っている「メル」ちゃん。メルちゃんはまだ生後10ヶ月の若い女の子。大人の犬になったばかりのこの夏のはじめに、家に遊びにきた1匹の黒いダンディーな犬と恋におちてしまいました。それから2ヶ月が経ってメルは立派なおかあさんになりました。

 メルはラブラドールとダルメシアンの血を引く白い犬。こどもたちのうち、お母さんの色を受け継いだのは3匹。残りはお父さんと同じ黒です。薪小屋の下の小さな隙間で生まれたこどもたちは、どの子も生まれてすぐにおっぱいを飲んでとても健康。お母さんになった優しいメルは、食べる間も惜しんで一生懸命に面倒をみています。

 メリーモントは都会に比べればとても広い土地ですが、やはり6匹のこの子たちが育つには無理があります。そこで、どなたかこの子たちの里親になってくださる方を募集します。お引き渡しは離乳ができる9月末以降になりますが、いつでも見に来てくださいね。

 連絡先 林
  メール  aso2007@hotmail.co.jp
  電話   0967-64-9360

 
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