concrete base poles

 57本の基礎柱が立ちました。

 ベイスメント・パーティーでは基礎柱を地下で連結する地中梁部分のコンクリートを作りました。そして昨日、もう一度生コン車を呼んでその上に立つ基礎柱部分の型枠へコンクリートを流す作業を行いました。

 独立基礎の型枠はふつう、ボイド管という硬い紙でできた円柱を使います。コンパネで作るよりもローコストで手間がかからないということなのですが、使ったあとは破りながらはがしてしまうので再利用はできません。使い捨てです。コンパネよりも安いとはいっても、計算してみると今回の使用量だと2万円になります。使い捨てにしては結構な出費です。そこで思案しているときに発見したのが「あぜ波」です。これは田んぼの畔(あぜ)に水止めとして使うもので、薄いプラスチック素材でできています。しかも高さが30センチで予定の寸法にぴったり。購入先はホームセンターで、ひと巻き20mが879円でした。今回の使用量で2700円相当。ボイド管よりもはるかに安くあがりました。ただ難点は強度。とても薄いので立ててもふにゃふにゃとしています。はたして重たいコンクリートを入れるとどうなるのかそこだけが不安でした。

 コンクリートを運搬するのは前回一輪車を使いましたが、今回は小さい型枠の中に流しこむ作業を考えて、バケツを使用。ミキサー車のある段上の土地からバケツにいれたコンクリートをリヤカーで運んで手で流しいれるという段取りにしました。頼りになる仲間も集まってくれて作業開始。不安だった型枠はなんとかもちこたえてくれましたが、予想外というか、予想していたけれど予想以上にしんどかったのがコンクリートの重さ。大人が手で持てる限界は18リッター程度ですね。でも限界ぎりぎりをコンスタントにはできないので一度に10リッターほどの量に抑えて次々とバケツのリレーです。ノンストップのコンクリート流し込み作業は1時間半で終了。今回使用した生コンの量は1.25立方メートルなので前回の5分の1。それなのに疲労はそれ以上でした。

 これから雨の季節がやってきます。その前にしておきたかったこのコンクリート作業。終わってほんとにひと安心。このあとはいよいよ丸太が上にのり、家の形になってきます。楽しみです。

スポンサーサイト
2010.05.26 感覚の進化
weeds world

 今日は朝から草むしりの一日でした・・・というと少々退屈なことをしていたんだろうなあと思われそうですが、なかなか奥深い体験でした。

 以前にもブログに書きましたが、今シーズンは、特定の蔓性植物だけは抜くことにしました。それはメリーモントの植物界においては最上位の強者なので、野菜たちが共存できずに完全にのみこまれてしまうからです。梅雨を前にしてこのところ草の成長が徐々に勢いを増しています。昨年は梅雨の間あまり草を気にかけていなかったらあっという間に畑がジャングル化してしまいました。今年は先手を打って植物界の生態バランスに手を入れていこうと思い、このところ暇をつくっては草むしりをしています。

 ターゲットにしている蔓性の草(以前友人に草の名前を聞いたけれど忘れてしまったので、仮称「つるキング」とします)は根が浅いのに加えて茎が強いので抜くのは結構簡単です。まだその丈は短く、長くても30センチくらいです。

 今朝草むしりを始めたのはまだ朝露がたっぷり残っている早朝。鳥やかえるの声が響く静かな空間でひたすら単純な作業を始めました。

 しばらくすると面白いことに気づきました。つるキングは一見、周りの草に同化していて分かりにくいのですが、しゃがみこむとぐっと視覚的アングルが変わってつるキングがここあそこに見え出します。そしてそのアングルで草の世界を見ていると、どんどん奥まで見えるようになってきます。まるで自分の中のつるキング探知機の性能がどんどん進化していくような感覚をおぼえます。そしてそれを引き抜く手の動きも効率よくスピーディーになっていきます。

 そして2時間ほどたった頃、さらに進化した自分に気づきました。数え切れないくらいつるキングだけを選んで抜いているうちに、指先の触覚がつるキングの茎のちょっとざらついた肌触りを覚えて、なんと草むらに手を突っ込んだだけでつるキングを選び出せるようになったのです。試しに手先を見ないでやってみると、ほぼ100%の確率で間違えずにつるキングだけ抜けました。これには自分でも驚きました。人間の感覚ってすごいですね。これは機械では絶対に真似ができない領域です。

 ただの草むしりも、自分の感覚を研ぎ澄ませて集中すると成長の糧にすることができるんだなあ、と自己満足の静かな一日でした。皆さんもこれからの季節、草むしりをするときは自分の指先に集中してみてくださいね。


2010.05.26 土地のDNA
undoukai.jpg

 先週の土曜日は一家総出で娘の運動会に参加してきました。

 木造の校舎から下がっている垂れ幕には「高森東小中合同運動会」とあります。ここでは小学生の人数も中学生の人数もとても少ないため、合同で運動会を催します。実際、山間部で統廃合された末にできたこの高森東小学校と中学校は同じ敷地にあって、運動場やプールなどの設備は共有しています。ですから、敷地面積はとてもとても広いです。たぶん普通の都内の学校の2~3倍くらいはある感じです。

 その中で勉強する生徒はひと学年平均7人前後。小学1年から中学3年までが全員そろっても3桁には届かない人数です。第2次ベビーブーマー世代である私が小学生だったときにはひと学年で100人を超えていましたから、この人数の違いだけでも驚きです。

 ともあれ、当日ちょっとびっくりしたことはこどものことではなく、PTAの活躍ぶりでした。こどもたちが来るよりも早く学校に集まってテントの設営に元気よく働いていました。事前にはPTAが総出で広い学校敷地の草刈りもおこないました。このときは父親はみんなエンジン草刈機械で草を刈り、その刈られた膨大な草の山をトラクターに装着したパワーシャベルですくいあげてトラックに山積みして運び出します。都会ではみられない規模の仕事の仕方。それにも驚きましたが、そういえばこの農村地帯ではこのやり方がごく当たり前のやり方なのにも気づきました。

 そしていつものことながら、来賓と地域の方々の多いこと。自分の子ども達がとうに学校を卒業しているはずの年代の方々がとても多く地域のこどもの姿を見に来ているのです。これは同じ町内においても、もう一校ある街中の小学校とはまた違った空気であるようです。ここはかつては別の独立した山村だったところで、合併後に今のひとつの町になりました。けれど文化的な空気はやっぱり色濃く残っていて、こうした地域ぐるみの活動、老若男女がともに当たり前に生活するという意識は土地がもつDNAなんでしょうね。

 運動会が盛況に終わったあと、私もそのDNAの中に取り込まれてまたちょっとこの土地の一部になったような気がしました。
shoues box

 本日も晴天なり。

 このところ安定した初夏の晴天が続いています。いろんな仕事がはかどってとてもいい気持ちです。今日の午前中はまずは草取り。試行錯誤中の我が家の畑。ふた夏を観察してみて、特定の雑草だけは抜くことにしました。それは蔓性の最も強靭な草で、日の光を求めて全ての野菜の上へと覆いつくしてしまうのです。他の植物、生態系との共存を目指す私の畑においてもこの子だけはどうしても困り者なので一掃させていただくことにしました。

 雑草抜きのあとは小屋に置く靴箱づくり。製材所から頂いてきた背板を使って製作コストはほぼタダで、素敵な靴箱のできあがり。さらにドアを開けた場所に靴を脱ぎ履きするスペース(つまり玄関)を作りました。これも梅雨前にしておかなければならなかったこと。これまでは雨の日にでも外で靴を脱がなくてはならず、しかも靴が雨で濡れないように置けるきちんとした場所がなかったのです。この小屋も一応の完成後、こうしてだんだんと住み心地よくバージョンアップを重ねています。

 小屋の整備が終わったあとは小屋の前の水はけをよくするための排水路の整備。雨が数日も続くと、どっぷりと水溜りができてしまう場所があります。ユンボの運転の得意な長男とのコンビで高い場所の土を重機で削り、雨水がたまらないようにしました。こんな作業も土が完全に乾いている今しかできないこと。

 あさってからは数日雨が続く予報。梅雨が来る前にしておくと、かなり気分よく雨の日を過ごせるいくつかの仕事が終わって今日はすっきり気分でした。

honey log box

 これは「丸胴」というものです。丸太でできたポストのような形をしていますが、この写真を見ただけで何に使うものか察しがつきますか?

 実はミツバチの巣箱なのです。先日のベースメントパーティーに参加していただいたMさんは最近ミツバチの飼育を始められました。そのMさんに触発されて私も甘くておいしいはちみつを自分でつくってみたくなったのです。

 ミツバチの巣箱というと、四角い木箱でできたものが一般的ですが、これは丸太の中をくり貫いてつくったものです。構造は極めてシンプルで、長さ40センチほどに玉切りした丸太の内部を直径20センチほど丸くチェンソーでくり貫いただけのものです。それにニホンミツバチが入れるぎりぎりの大きさ(6ミリほど)の切り込みをつくってやります。そして上下を蓋してできあがり。

 四角い巣箱だったらそんなに私の好奇心を誘惑するものではなかったのですが、Mさんから聞いたこの丸胴をイメージしたとき、オブジェとしてもなんとも魅力的な構図が私の頭の中に出来上がってしまったので、無性にこの「モノ」を作ってみたくなってしまったのです。この感覚は絵を描くのが大好きでやめられないピカソの感性と似たものがあるのでしょうか。

 そして出来上がった作品がこれです。写真で分かりやすいようにと思い、上蓋は石をかませてあげてあります。蓋の上部には杉板で屋根を貼り付けてあります。そして本体の中央下部にある横のラインが高さ6.5ミリのハチの出入り口です。これから蜜蝋を探して手に入れて内部や入り口に塗ってやります。すると、その匂いでハチは「あっ、ここには前にも巣があったんだ」と思い、安心して巣作りを始めるのだそうです。

 それをハチの好みそうな環境に置いておくだけであとはハチがせっせと働いておいしいはちみつを作ってくれるのです。

 今まで買っていた高価な国産ハチミツに代わって自家製ハチミツを、焼きたてのパンやホットケーキにつけて食べれる(かもしれない)と思うだけでワクワクしてきてしまいます。
dog training bible


 このところコンクリートの工事やなんやらで忙しく動いていてあんまり子供の相手をまともにしていなかったので、一昨日はこども達をつれて川遊びをしてきました。

 ところが、そこで犬に噛まれてしまいました。

 川のすぐそばにある家で飼っている放し飼いの犬です。以前にもバイクでそこを通ったときに猛烈な勢いで吠えながら追いかけてきてひやひやしながら逃げ切ったことがありました。今回もバイクに乗って川から帰るときでした。今度はこども達もバイクにのっていたので慌てては危ないと思い、吠えながら横を伴走してくる犬を横目にゆっくりと慎重に走っていたのでした。しかし犬はだんだん近づいてきておもむろに「ガブッ」と私の左足をひと噛みしていったのでした。

 傷はたいしたことないけど歯型が二つ残っていました。一応連絡した地元の駐在さんは結構なお怒り具合。これまでも再三彼が犬の管理についてその飼い主に注意を促していたあげくの今回の出来事だったので彼としては厳重対処の絶好の機会になったのでした。

 それはさておき、私がちょっと心配したのは「狂犬病」。犬に噛まれたら誰もがまず心配することだと思われます。傷は対したことはなくてもそのウイルスに感染したら死につながるコワーイ病気ですからね。しかも私を噛んだワンちゃんは狂犬病の予防接種はしていないというのです。

 駐在さんからも「病院に行って診断書をとってきて」と言われましたがここから外科の病院へ行くのもけっこう大変。そこでまずは「狂犬病」なるものをよく調べてみました。

 すると面白いことがわかりました。なんと日本では狂犬病の発生は1956年以降一件もないのです。これは1950年に施行された狂犬病予防法によるワクチン接種と野犬の徹底した駆除による結果だそうです。よって私が狂犬病に感染した可能性はまずありえません。

 もし万が一、私を噛んだワンちゃんがインドなどの感染流行地域を旅行して帰国直後であった場合、私にも感染の疑いは考えられます。狂犬病ウイルスは体内に侵入したあと、神経組織を経由して脳に到着して症状が現れます。その間、数週間から数ヶ月です。発症したあとは100%死亡してしまう恐ろしいものですが、潜伏期間中にウイルスの感染を医学的に確かめることができないのです。ですから、医療的な対応としてはまずは初期の傷口消毒。狂犬病ウイルスは一般的な消毒薬にも結構弱いのでしっかり消毒ができれば退治できます。それでも万全を期すならばワクチン接種をおこないます。しかしそれも当日を含めて1~3ヶ月の間に5~6回も連続して接種しなければなりません。

 ちなみに、以前に別の犬に噛まれた近所のおばちゃんの話によると、「狂犬病がこわいから」という理由で病院にかかったにもかかわらず、病院では狂犬病のワクチン接種はしなかったというのです。なぜなら、医療側も日本での狂犬病発生可能性は限りなくゼロに近いことが分かっているからに違いありません。

 そんな状況なのに、日本では相変わらず犬の飼い主に対しては飼い犬の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。日本と同じように狂犬病がほぼ撲滅されている欧米の国では狂犬病の予防接種を任意に移行している国がいくつもあります。イギリス、アイスランド、北欧諸国は任意接種。オーストラリア、ニュージーランドにおいては法律で接種を禁止しています。それは、予防接種のワクチンによる重篤な副作用で犬が死亡することがあるからです。

 しかし一方で、流行地域のインドでは年間3万人もの人が狂犬病にかかり死亡しています。これだけ物流、人流がグローバルになっている時代ですから、いつ何時日本にまた狂犬病ウイルスが上陸するかは知れません。だけど、その漠然とした恐怖だけで、事実を深く知ることなくお上の決めたことだからと漫然とそれに従っているというのは、かえって恐ろしい「事なかれ文化」の増大を助長することにもなります。

 ただ、狂犬病でないとは分かっても、ひとを噛むというのは困りものです。でもこれも飼い主のしつけの問題です。犬が凶暴になるのは犬のせいではなくて、飼われている環境と対応に問題があるのです。犬を犬の立場から理解して人と良好な共存関係を築くというのがとっても大切なこと。そのための良著がこの本「ドッグ・トレーニング・バイブル」です。我が家のワンちゃんはそのお陰で大の人好き犬となっています。

 今回いろんなことがわかって、結局わたしはお家にあった「しみないアンパンマン消毒薬」できっちり消毒してひと安心。今日も元気にお仕事してまーす。

bp1.jpg


 台風のような大忙しの、そして大騒ぎの楽しい一日でした。

 私にとってはじめての本格的な基礎うち、そして集まってくれたたくさんの仲間にとってもほとんどがはじめての作業。始まる前からわくわくドキドキでした。

 ミキサー車を呼んでの基礎打ちは段取りと準備、チームワークが肝心です。

 当日までかかった現場の準備はミキサー車到着の2時間前には完了。そして天候はバッチリでした。コンクリートを流し込む作業でポイントになるのは、なにはともあれ作業効率です。コンクリート自体はものすごく重くて、そしてとてつもない量です。それに加えて「時間」。コンクリートはほうっておけば1日で固まってしまうのでミキサー車に積んだコンクリートは当然その日のうちに使い切らなくてはなりません。ですから、当日どんなハプニングがあってもコンクリートは待ってくれないということです。そのための段取りと準備はしっかりとやってきました。

 この現場は周囲にスペース的な余裕のない場所なのでミキサー車は近くまで入れません。どうやってミキサー車から型枠まで大量のコンクリートを運ぶかということが作業効率のポイントでした。最終的には、ミキサー車は段上の土地に配置して、そこから斜面を利用してシュートと呼ばれる6メートルほどの長い滑り台を使ってコンクリートを流し落とすことにしました。そして基礎打ちするすぐそばで流れてきたコンクリートを一輪車で受け止めて運ぶことにしました。

 集まってくれたのは老若男女、色とりどりの面々でした。私は全体を見通せる場所でミキサー車から出されたシュート上のコンクリートをかき下ろす役割。その下で一輪車にちょうどいい量を投入していくのは年配のMさん。体力には自信のある男性3人は一番キツイ一輪者担当。型枠に投入したコンクリートを均すのは土方歴40年の頼りになる近所のおじさんと私の親父。そしてうちのこども達の保育担当がご近所の奥方Hさん。プラスこども達は周りで楽しそうに遊びながらの応援団。そして妻は晩餐会の厨房担当。

 当日初めて顔を合わせたこの面々が、ひとたびコンクリートの流し作業が始まると全員が各々の仕事に集中しつつ見事な連携プレーでみるみるうちに型枠がコンクリートで埋められていきました。そしてあいだ1時間のティーブレイクを挟んで延べ2時間半ですべての作業が終了。すべてが面白いほどうまくいって大成功でした。

 その後は近くの温泉館で汗を流し、我が家にもどっての楽しい晩餐会となりました。食材も当日忙しい中にも全開で参加してくれたKBちゃんからのおいしい野菜や、麓の町で農家をやっている友人宅からの自家製牛の差し入れなどもあって豪華なカレーパーティーとなりました。

 夜、この日の一大イベントが終わって床につくとき、思いました。この家が出来上がって住み始め、それから何十年たっても、この日協力してくれたみんなの笑顔をひとりひとり思い出すんだろうなあ、と。たぶんそれがとっても大切な自分たちの宝物になるんだろうなあ、と。

 みなさん、本当にありがとう!そしてお疲れ様でした。



bp2.jpg


bp3.jpg


bp4.jpg


bp5.jpg


bp6.jpg


bp7.jpg


bp8.jpg