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2010.01.30 息子のお仕事
pile of logs

 これから愛する我が家となってくれる木たちです。材木の移動と皮むきがもうすぐ終わりそうです。1回目の伐採から1年半でようやくここまで来ました。

 総勢およそ90本の丸太です。しかもほとんどが玉切りしていないので長さが10メートル以上、長いもので15メートルにはなります。そのひとつひとつがここから100メートルほど下った山の斜面から作業現場のストックヤードまで這い上がってきました。現在おこなっているのは、昨夏にいったん引き上げた丸太をもう一段上にあるストックヤードまで移動する作業。それと同時に皮むきの終えていなかった材の皮むき。移動は長さの違うワイヤを数本駆使してユンボを使って引きずりあげていきます。それをログキャビンわきにつくったストックヤードに2段重ねにして積んでいきます。皮のついたものはその都度剥いて行きます。この移動と皮むき、平均すると1日に2本というペースでしょうか。皮も寒さで凍りつき、なかなかナイフの刃が進みません。けれどウーファーさんと氷を溶かしてくれる太陽さんのおかげでこの数日間でその作業がすべて終わりそうです。

 丸太はやはり夏刈りして直後に皮むきしたものが一番木肌がすべすべしています。懸念されたかびの繁殖もそれほどひどくありませんでした。昨冬に冬刈りしたものでもきちんと台をつくって地面から離して乾燥させていたものは皮のはがれがよくてあまり骨を折りません。一番大変なのが、伐採後いろんな都合で地面に横たわったままのもの。虫食いもひどくてしかも皮が張りついてしまったいます。これが厄介。自作のピーリングナイフでこつこつ剥いても1日1本ペースです。それでも木肌は虫が食べたあとできれいにならないので、あとで曲面電動カンナでもうひと剥きしなくてはなりません。このような材はあとで板材にするかもしれません。そんな作業が延々と続いていました。

 こんな毎日がプラスになったことは、4歳の息子がユンボの運転を覚えてパパの仕事のお手伝いが大好きになったこと。私が東京での仕事を辞めてここに移住を決め、町から数十キロも離れた山郷での生活を始めたのも「家族」というものを大事にしたかったから、それが大きな理由のひとつ。仕事というのはお金を稼ぐためじゃなくて本当はただ「生きる」ということ。「生きる」ために身体を動かす。単純なひとつの真実が言葉やうんちくではなく肌からこどもたちに伝わっていってくれたらいいなと思っています。今は人間が暮らすためのシェルターをつくるのが私の主な仕事。これも生きるための大事な仕事です。そして毎日わたしたちが食べているお米や野菜の多くも私達自身の仕事の結果として手に入れたもの。そうやって命の細い糸の1本1本を毎日丁寧に紡いでいく。

 自分自身で育てた命はかけがえのないものになるはずです。教育の現場などで言われている命の教育などは、理屈を言ったら難しいことだらけだけれど、自分が食べるものの種を土に植えてできた命をいただく、命を育ててくれるその土をきれいにするために水をよごさない、土の中に住んで土を豊かにしてくれる小さなちいさな命を大切にする、そんなことが日々の中で繰り返されていたら、テレビの中で叫んでいる大人の議論は無用になるはずです。

 
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basement of a rocket stove

 ユンボを凍りつかせた強烈な寒気が去ってから、この数日間はとても暖かな日が続いています。年末に赤ちゃんを迎えた我が家の生活もいつものペースに戻りつつあります。出産準備のために昨夏から休止していたウーファーさんの受け入れもぼちぼち再開しています。今はイギリスから来たおにいちゃんが滞在中です。まじめでハンサム、はにかんだ笑顔がかわいい二十歳の彼と私は今日もお仕事です。

 今日は雨でしたが、温室で作業。やっているのはロケットストーブの基礎うちです。ロケットストーブは、ドラム缶やレンガなどのどこでも手に入る材料を利用した、誰もがDIYでつくれる、しかも従来の薪ストーブよりも熱効率の格段が優れているという夢のようなストーブです。

 この夢のストーブをメリーモントのログキャビンに作ってみようと、準備を始めたところです。ここはログキャビン内の温室部分。下は土です。ストーブ本体は相当な重さになり、しかも高温になるため、この土の上にコンクリートブロックで基礎をうち、その上に本体をつくっていく予定です。ストーブ本体の上では調理ができて、煙突の熱はホットベンチや夏野菜の温床に利用する予定です。

 2月6日にはここでこのロケットストーブをみんなでわいわいつくってみようというワークショップを開催の予定です。詳しくはパーマカルチャーネットワーク九州のHPをご覧ください。ご応募はお早めに!
2010.01.11 凍結
frozen digger

 先日、丸太を移動させようとエンジンをかけたユンボでしたが、操作レバーのほとんどがまったく動きません。ああ、今年もこの季節がやってきちゃったなあと思いました。それまでの数日間、日照時間が短くて空気が本当に冷たい日が続いていたのでした。原因は操作レバーの伝達ボルトのジョイント周辺にたまっていた土の水分が凍りついてしまったためです。

 一日たったら少し動くようになるかなあと思いながら数日見送りましたがそれでもまったく変わらず。そしてこの日、ひさびさの晴天となり、気合を入れて分解修理することにしたのです。修理といっても床板の鉄板を外して凍りついた土を取り除く作業。単純ですが、なかなか手ごわい仕事でした。まずはコンクリートの配筋用の鉄筋を加工して適度な長さのアイスピックをつくり、手の届きにくいその土の塊をハンマーを使って砕きはじめました。が、よく見ればみるほどびっしりと土に覆われています。流れ込んだ積年の泥や土がなんだかかき集めたようにその箇所にかたまっているのです。しかも日中でも氷点下という連日の寒さでその硬さはほとんど石です。

 すこしずつ打ち砕くこと2時間。どれだけ動くようになったかなあ、と動きの悪いレバーを無理に動かしてしまい、今度は連結しているボルトの溶接が外れてしましいました。これは以前たいへんな思いをしてなんとか自分で溶接した箇所。溶接素人の私にとっては前回のあの苦い記憶が蘇ります。昼食をはさんでからは、土の除去作業は保留しておいてその溶接の再修理から始めなくてはならなくなりました。溶接には大きくガス溶接と、電気を使うアーク溶接に分けられます。資格のない私はガス溶接はできないので、家庭用の100ボルト電源を使用できる小型のアーク溶接機を使っています。ガス溶接はガスの火をゴオーッと直にあてて鉄を溶かしてつけますが、アーク溶接は電気のプラスとマイナスを要はショートさせて火花を出し、その熱で溶接棒を溶かしてつけるものです。それがどうにもうまくいかず、手引書には経験とコツというような書き方がされているものの、なぜか私には相性が悪いらしくてこの機械は何度やっても言うことを聞いてくれません。

 今回は1時間の格闘の末に溶接自体を断念してボルト止めすることに。これもその場しのぎのような方法ですが、とりあえず本題の土砕きに戻ったのが日も落ちかけた頃。寒さがまた襲ってくる時間帯、作業を急いでようやくその日のうちにほとんどの凍結部を取り除くことができました。

 この日一日を費やして得た経験値は、ユンボの操作レバーの構造理解と凍結した土のおそろしさ。増えなかった経験値はやっぱり苦手なアーク溶接。うーん、溶接機を買ったハンズマンのおにいさんにまた相談しにいこうかしら(涙)。
2010.01.02 新年
new year

 ブログの更新をさぼっている間に新年を迎えてしまいました。この地域に移ってからの年末は、消防団の活動が忙しいです。28日からの3日間は年末警戒ということで、泊り込みの集まりがあります。といっても、内実はほとんど徹夜に近い飲み会です。九州で愛されている焼酎に自分の身体がどれだけ適応できるようになったのかを試される期間でもあります。そんな年末を無事乗り越えて今、子供のまだ寝ている間にこの更新作業をおこなっております。

 さて、みなさま、2009年はどんな年だったでしょうか?そしてどんな新年を迎えられていますか?
 
 2009年、私達家族にとっては新しい家族を迎えられた年でした。その三男には「良い風がこの子に吹きますように」との意味で慶風(よしかぜ)と名づけ、すくすくと大きくなっています。妻は出産という大仕事を無事終え、私は家事と子守をしながらの建設作業。こどもたちはそれぞれ成長し、長女は地元の保育園へ社会デビュー。長男はユンボの運転を覚えて私の弟子入り、次男はおしゃべりが達者になってかわいい盛り。

 メリーモントの建設のほうは思うようにははかどらなかったものの、それでも温室兼ログキャビンの完成を目にして、作業場となる大屋根のガレージが立ちました。そのときどきには忘れえぬ出会いにも恵まれました。当初の計画では昨年の夏には自宅建設が着工しているはずでしたが、三男の出産準備のためにそれは今年へ持ち越しです。いろいろ思い通りにはいかないこともあり、つらいこともあった一年ですが、振り返ってみると、穏やかなきもちでそれを思い返せます。過ぎた時間というのは有機的には人のこころの中にだけ刻まれるもので、自分の身体に刻まれた時間にどんな質をもたせるかは自分次第ということが言えますよね。だからどんなことがあってもそれを豊かな気持ちでとらえられるこころのかまえのようなものが大切だなあと思います。

 さて、それでも目標は大切。明日への活力になりますから。メリーモントの、そしてわたしの今年の目標はずばり「自宅の棟上げ」です。寒さが溶けた春には基礎をうち、土台をまわしてその上に柱をたて、構造体の最上部となる棟木をあげる「棟上げ」までこぎつきたいものです。今年も皆さんの応援が支えになります。本年もどうかよろしくお願いいたします。

 2010年がこの地球と、そしてそこにいきるすべてのいのちにとって豊かな年になりますように(祈)。
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