内壁完成

 小屋の進行状況です。今日、内壁を張り終えました。写真は小屋の北側半分を中から見たところです。風が吹き抜けて青空がよく見えていたところが壁で覆われてなんか安心します。北側半分は居住空間であるので内壁もきちんと張りました。屋根の下地に使われる野地板という安い板材を自分で相じゃくり加工してはめ込んであります。腰下はログで自然の風合い、その上は面と線のとれた板材でシャープな雰囲気になっています。内壁はその空間の全体的なトーンを決定するので重要です。この仕上がりは結構気に入っています。

 外壁と内壁の間には普通、グラスウールと呼ばれるガラス繊維でできた断熱材を仕込みます。グラスウールは綿状になっていて、吸い込め肺に刺さります。肌につけば敏感な人はチクチクします。天然素材の断熱材には羊毛や木質繊維などいくつかありますが、どれも工務店の施工が前提となった販売経路に限定されていて、私のようなセルフビルド派が容易に手に入れられるものではありません。断熱材はその施工の仕方で断熱効果が大きく左右されるので、メーカー側としてはDIYショップに並べたくないのは分かりますが、ちょっと閉鎖的ですね。

 そこで頭を悩ませた挙句、ストローベイルハウス(藁でできた家)からヒントを得て、藁(わら)を直接押し込んでみることにしました。それも昨年の秋に収穫した自家製米の藁です。断熱効果のほどは既製品には敵わないでしょうが、太陽の香りいっぱいで100%安心素材です。作業中もいい気分になってきます。

 家というのはこうしてみると、壁の中や床下など、出来上がってしまえば見えなくなってしまうところに様々な材料が使われています。でも、そこにどんな材料が使われているかはおそらく本能的な感覚で感じとれるものでしょう。それが居心地の良し悪しにもつながるような気がします。
 さて、明日からは床板の仕込みに入ります。大引きという床を支える基本の構造材を張り巡らすことからスタートです。続きはまた次回!
 
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L’HYMME A L’AMOUR

 あなたの燃える手で あたしを抱きしめて    
 ただふたりだけで 生きていたいの    
 ただいのちのかぎり あたしは愛したい    
 いのちのかぎりに あなたを愛したい

 有名なシャンソンです。今日、この歌をふいに耳にしました。一緒にログ小屋の壁材を切っていたパリジェンヌが口ずさんでくれたのです。フランス語でしたが、メロディーはもちろん同じ。不思議ですが、聞きなれた日本語の歌詞から抱く印象とフランス語で歌われるシャンソンは共通したものがありました。

 この歌はエディット・ピアフさんが妻子ある恋人との別れを決意して作ったという曲。とてもとても情熱的な歌です。口ずさんだ彼女にふと沸いたぶしつけな質問を訊いてみました。「なんでフランス人はそうハッピーなの?」すると彼女はすぐさま「だって人生は美しいじゃない、素晴らしいじゃない!」とにこやかに即答。

 これは個人差もありますが、国民性の域でとらえても差し支えないことかと思われます。自分も含めて、概して日本人は日なたより影の部分を見てそこを歩く。フランス人は影の部分を知りながら日なた見てそこを歩く。勝手ながらそんな印象をもちました。パリでは看護士をしている二人の彼女たち。生と死を日常的に見つめながら仕事をしている彼女たちであるので、当然つらいこともあるはず。涙を流すこともあるはず。でもこのいつも踊っているような心はどうやって培われてきたのでしょう。同じ世界、同じ時代に生きていても暗闇の中に心が閉ざされている人もいる。かたや愛に溢れてそれを謳歌している人もいる。いろんな人がいるのは当たり前なんだけれでも、その幸福に対する生来の感覚の違いは何なんでしょうか。

 このお二人は明日ここを発ちます。短い滞在でしたが、我が家に素敵な風を吹き込んでくれました。私も人生を謳歌して生きていきたい。そして子供たちにも、「人生はこんなに素晴らしい、生きて歩く価値の十分あるものだ」ということを伝えていきたいですね。


Goldenweek2009.jpg

 今年のゴールデンウィークは人によっては超大型連休でしたね。みなさんはいかがお過ごしでしたか?

 我が家では大事な仲間が助っ人に来てくれて、いつも以上のノンストップワーキングウィークでした。お陰で気に病んでいたいくつかの重たい仕事が片付いて少しすっきりです。ひとつは冬に調達した薪の整理。自分で切り倒したままの木や頂いた廃材などが家の前に大山となっていましたが、それがこの数日でいっきにきれいになりました。薪割りやその整理というのは、近い将来のための備蓄です。やらねばならないと思うと気後れするものです。それをやる時にはそれだけに集中して楽しむスタンスがあれば、スポーツのようにいいリフレッシュになるものです。仲間はその仕事を「遊び」と言い切って笑ってくれました。そんな感覚から少し離れたところにいる自分は(日々の仕事に煮詰まっているのかも)と思わされました。自宅の着工を前にして、片付けなければならない仕事がいくつもあってしかもそのどれもがヘビーな仕事に思えてしまう。少し思い切ったリフレッシュが必要な時なのかもしれませんね。

 しかし何はともあれ、もうひとつの片付いたヘビーな仕事は、自宅建設予定地の根掘り作業です。そこは昨年にヒノキを伐採してあった土地ですが、その切り株はそのままになっていました。ヒノキの根を抜くのは人力で行えば1日ひとつがいいところの大仕事です。数十本となれば、ここは化石エネルギーの力を借りなくてはなりません。ユンボのシャベルで掘りあげてからワイヤで吊り、軽トラにのせて敷地内の隅へ運びにいくという作業を1日がかりですべて終えられました。

 そんな仕事の合間にはゴールデンウィークらしく青空バーベキュー。どこにも行かずに敷地内で楽しめるのが田舎暮らしの特権です。普段は野菜食の我が家ですが、ちょっと特別な時だけお肉を頂きます。それは生きている命を頂く大切さに対する感覚を麻痺させないためでもあります。このときは久しぶりのお肉で子供たちは大喜び。大人もビール片手に大喜び。これも大事な仲間が集ってくれるからのこと、今日も縁のつながりに感謝感謝!