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2009.01.31 祝、棟上げ!
棟上

 ようやく小屋の棟上げとなりました。南半分の温室部分のログ壁が完成しています。先日は写真手前の桁(けた:横に渡している屋根を支える構造材)を3人がかりでよいこらしょとのせました。そして今日は、後方に見える、およそ3メートルの高いセンターポストの上に棟木(むなぎ)と呼ばれる、屋根の中心を支える重要な丸太をのせました。さすがにこの高さは人力では難しく、ユンボで中心を吊り上げてやはり3人がかりでほぞに無事いれこみました。

 今協力してくれているウーファーさんは3人。それぞれがセルフビルドに興味をもつ3者が集まっています。初日、のみを持つ手もおぼつかなかったデンマーク人のお姉さんは、今日手がけた3つ目のほぞで素晴らしい成長をみせてくれました。いろんな生い立ちの人間が集まってひとつの大きな作品をつくりあげてゆく。私にとっても、参加するそれぞれにとっても素晴らしい時間がここにあるのを感じます。

 寒風の吹き付けたこの日にようやく到達した棟上げ。これまでこの土台づくりから関わってくれた全てのウーファーさんに見せてあげたいです。今夜は彼らの努力に乾杯です!
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2009.01.24 織布
station.jpg

 ツリーハウスのデッキを作ってくれたアメリカ人のお兄ちゃんが帰っていきました。
(彼がいるあいだにグリーンハウスは完成できるだろうな)という期待はまたも達成されませんでした。なかなか目標達成にいたらず少し焦ります。だって来月には夏野菜の仕込みを始めたいのですから。

 彼を送りにいったのは阿蘇の南側を通る唯一のローカル鉄道の駅。今回は私達が住む町の隣にある無人駅。駅舎の時刻表を見ると、およそ1時間半に1本。少し余裕をもって到着していたはずですが、(あと何分かな?)と壁の時計に目をやると、それはあらぬ時刻で停止したまま。こんな日本の誰もいない無人駅の界隈まではるか遠くの異国から来ているこの青年。なんだかドラマのような現実でありますね。

 しばらくするとたった1本の線の上を向こうからディーゼルの音を響かせて一両の汽車がやってきました。そして彼はその1本の線を反対の方向へ去ってゆきました。ドラマのような状況ではあるけれど、彼の人生の中ではきちっと1本の線でつながっているんですよね。西暦で数えれば2009年の1月にこの場所で私達が彼と過ごしたのはその線上のほんの小さな一点です。けれど、その小さな1点で私たちそれぞれの人生の1本線と交わるということが奇跡のようなもの。

 「それぞれの人間の人生は1本の糸のようなもの。けれど、生きている間にその人が生み出した出会いは他の糸と交わりをむすび、大きな大きな布を織りなす。」と仏教では教えてくれます。遥かなスケールで時空を越えて無限に広がる布の上に存在する自分を想像すると、自分の生がとても美しく貴重なものに思えてきます。

 そして今日もまた、遠いヨーロッパの地から新たな出会いを迎えました。美しい布がまたひとつ織り進められていきます。

2009.01.16 デッキ完成
treehouse 2

着工からわずか1週間でデッキまでが完成しました。
その間、作業はほとんどウーファーさんの2人におまかせでした。
材料はこの山にあるログのみを使いました。大引きを2本、立ち木に固定。その上に架ける根太は4本。そして、最後にその上にデッキ材をのせました。大引きと根太は本数も少なく、ログを少々加工するだけで済みますが、デッキ材は本数も多く、きちっとした平面が必要なためにツーバイ材を購入するのが一般的なようです。

しかしそこは敢えてログからのデッキ材づくりに挑戦!
太過ぎない手ごろな大きさの端材を20本ほど集めてきて、まずはチェンソーで節を取り、粗く面取りします。その次は電動かんなで片面を挽きます。その後で、仕上げに反対面を電動の自動かんなで決めた厚さになるまで何度も削ってゆきました。

1日がかりのデッキ材加工でしたが、思った以上にうまくいき、ログの自然な味わいを残した、しかも厚さ40ミリというとても頑丈なデッキが完成しました。

出来上がりはおよそ140×200センチでした。大人がひとりごろりと寝転がれる大きさです。
木の上に横になり、見上げた空はとても新鮮で透き通った気持ちのいい青空でした。
treehouse 1

今、メリーモント内にある大きくて不思議な形をした杉の木にはツリーハウスの骨組みが掛けられています。今週から滞在しているウーファーさんが作り始めたものです。

まだ自宅も出来ていないこのメリーモント。私の理想としては、いろんな人が様々な形でやってきて、やりたいことを叶えていく空間にもしてゆきたいと思っています。そんな願いに応えてくれた初めてのウーファーさんがtoshiさんです。彼はツリーハウスを作りたくてフィールドを探していた人。私は、子供たちが遊ぶためにツリーハウスを作りたくて(けれど作る時間がない)フィールドを持っていた人。この出会いはお互いにとって大きなメリットでした。そして今週、アメリカ人ウーファーの良き相棒にも恵まれて彼の夢は着々と実行に移されているのです。

この木はおそらく数十年前に台風の直撃で地上1メートルほどの高さで幹が折れ、そのすぐ下から新しい幹を作って枝を張って生き延びてきた木です。普通ならば確実に枯れてしまう状況です。信じられないほどの生命力をもっています。

着工する前、彼はこの木と話しをしました。木の樹皮に手をあてて自分がこれからやろうとすることを木に伝えると、その手にあたたかいぬくもりを感じたそうです。

人間は自然に対してあまりにも大きな力をもってしまいました。私も、化石エネルギーの力を借りてチェンソーで木を切り刻んでいるときにはその功罪と向き合わずにはおれません。自然と共生するというのは本当に難しいテーマです。けれどその出発点は彼が持っているような敬意と優しさ、その素朴な心なんだと実感させてもらいました。


2009.01.07 木の命
batasan.jpg

冬にはマイナス10度にも下がるこの阿蘇の高地に住む私達の家。暖房はノルウェー製の鋳鉄の薪ストーブ。家の中で揺らめく炎を見ながら家族や仲間たちが集まるその空間は味わい深いものがあります。

けれど、その燃料たる薪を調達するのはなかなか難儀です。メリーモントには杉や檜が多く生えていますが、火持ちのいい広葉樹で薪として伐採できるものはほとんどありません。

先日、近所のおじさんがふらりと遊びにやってきました。今年の薪の調達にも追われている様子を見てから「うちの桜の木やるよ、ほかにもいろいろあるし」と言ってくれました。

大喜びで次の日に行ってみると、そこには樹齢40~50年ほどの大きな大きな桜が枝をいっぱいに広げてそびえていました。私が生まれる前からここに生きてきたこの木。ひと冬のぬくもりを得るためにその長い営みを絶つのは少し罪悪を感じました。

強力な仲間と共に、まる一日かけての伐採作業になりました。一番たいへんなのは枝を打ってトラックの荷台に押しつめて運ぶことでした。そしてあとに残った太くて立派な幹をみて思いつきました。「そうだ、これで新しい家のダイニングテーブルをつくろう!」そうすればこの木の一部は灰にならずに何十年も私達と共に新しい命を繋いでいくことができます。

100キロ以上もありそうなそのとてつもなく重い塊を運び終えた時には切る前の罪悪感が少し救われた気がしました。
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