満員御礼

昨晩はこの狭い借家の中が熱気むんむんのビッグディナーでした。
先週から滞在してくれている、ニュージーランドからの二人のウーファーに加えて、さらに二人の日本人ウーファーさんが泊まりにきてくれていたからです。
二人はそれぞれとても個性のある方たちでした。
ひとりは富山からの旅人。小さいバイクに全ての荷物を積んで数週間かけてここまで。いろんなことへ貪欲に興味をもち、その博識にも脱帽。私はちょっとセラピスト心をくすぐられて、彼自身のバランスをとるためにあえて肉体労働ばかりをお願いしましたが、真摯にこなしてくれました。自分の道を模索していた20代の頃の自分と重なるように思え、心の中でエールを送っておりました。
もうひとりは保育園で働く栄養士のお姉さん。人一倍警戒心が強い長女が出会った直後から心を許したお方。「仕事4割、(長女との)遊び6割でお願いします」と申し上げて、長女にとっては久しぶりに新鮮で貴重な時間を共有していただきました。こんな方がいつも私達家族と共にいてくれたらなあと思わずにはいられませんでした。

そんなわいわいにぎやかな数日間が、今夜はひと息。少し落ち着いた空気で夜の星を見上げていました。こんな山奥に居ながら、世界の国、日本のあちこちから、それぞれの人生のひとときを共に過ごすために来ていただけるこの幸せ。ありがとう、ウーファーさん!


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来てくれました、ビッグヘルプが。 文字通り、195㎝のビッグなお兄さんです。
ニュージーランドからカップルで日本を只今旅行中。NZを発つ前からメールでやりとりをし、メリーモント建設の手伝いをすることを楽しみにして来てくれました。話せば話すほど、私達の夢と重なるところ大きく、遠い国にいながら共通の志をもつ仲間に会えた気がして心強く感じさせてくれます。

温室となる小屋は今、ブロックを使用した基礎打ちが終わり、丸太の土台を作っているところです。製材されていない丸太を使っているので、基準となる水平面を作ることが大事です。上の写真では、その大事な作業をやってもらっているところです。

土台同士の継ぎ目には金具を使わず、ほぞを刻んでしっかりとかみ合わせます。これがなかなか難しいのです。マニュアルはなく、ひとつひとつ話し合いながらどんな形に刻んだら一番いいか、どこを基準に線を引いたらいいかなど、細かいことを一緒に考えながらの作業です。今日、ひとつのジョイントを刻むのに半日を費やしました。しかしそうやってしっかり考えてトライ&エラーを繰り返して経験を重ねてゆくことこそが大切だと、共通の理解をもってくれています。

厳しい寒さになってきた外の作業ですが、合間にティータイムをとり、魔法瓶のほうじ茶をすすりながらそれぞれのお国事情を語り合うのもこれまた楽しいひと時です。私達が始めたメリーモントの建設ですが、こうしてすでにいろんな人がそれぞれのステージでかかわりをもってくれていることに感謝です。そしてその足跡をここに残し、代わりにこの農園への想いを少しずつ持ち帰ってくれることがまた、私達の喜びとなります。
温室予定地

今月、いよいよメリーモントに第一号となる建造物にとりかかることになります。
それは「温室」。

来年セルフビルドで着工する自宅建設の前の練習台です。
ですから、もちろんログで作ります。工法はピース&ピース。ノッチを刻んで井桁に組むオーソドックスなものではなく、在来工法のように柱となる丸太を立てて、そこに壁となる短いログを落とし込んでいきます。長さの均一でない短いログも無駄なく使えるのが強みです。場所は600坪ほどある1段目の畑の横。いろいろ考えあぐねたあげく、ここに決めました。

機能的な目的としては、夏野菜の苗づくりです。今年、夏野菜の苗を種から育てました。二~三月の芽だし時期は薪ストーブの熱で順調だったのに、その後、春の温度の低さで思うように成長せず、ことごとく失敗に終わってしまいました。春の気温があがりにくいこの高原気候の場所では、やはり温室が必要です。ビニールハウスは手っ取り早いですが、どうも色気がありませんし、使い捨てになるあの資材もエコではありません。そこで、小粒ですが、しっかりとした木造の温室にします。

大きさは5×4メートル。中心に内壁を作り、日の当たる南側半分はガラスの温室にし、北側半分は作業小屋とします。寒さの厳しい冬場でも、日中は温室がサンルームのような集熱効果を果たして隣の小屋側を快適に暖めてくれるはずです。北の小屋側部分の屋根は草屋根にします。自宅をこの草屋根にしてみようと考えています。夏の日差しを和らげて、冬も熱をにがしにくい自然素材の土を屋根に盛り、緑の草や花で家を覆う。素敵な構想ですが、どの本にもその施工方法がのっていません。ですから本番の前にこの小屋で実験してみます。うまくいけば、本当に自然と調和した快適な居住空間になるはずです。

こうした大仕事にとりかかるには勢いが必要です。その勢いを後押ししてくれる助っ人が、今月は各国から来てくれる予定です。それも目論んで、今準備中。楽しみなものづくりがいよいよ始まります!
 
足踏み脱穀

稲刈りから3週間が経ちました。

掛け干しにしていた稲が最近の晴天続きできもちよく乾いていました。今日はいよいよ脱穀の日です。探していた脱穀機ですが、地元の農家の家々ではどこも姿を消していました。廃品業者が引き取ったり、博物館ゆきになっていたり。けれど、以前この田んぼでやはり手作業でお米をつくっていた方から無事お借りすることができました。

鉄と木で出来ている味のある重厚な体をしています。正面のプレートには右から左へ「最新式脱穀機」とレトロな文字がなんともかわいらしい。相当な年代ものですが、これが踏み板に足を乗せるとすすーっと快調に動くのです。今回も一緒に作業を手伝ってくださる地主さんもやったことがないという足踏み脱穀機。でも彼は長年の経験からまるで昔から手馴れているかのように手本を見せてくれました。相手(稲)をよく知っていれば、要領というものはいろんなところに通ずるものなんですね。

我々も初体験です。勢いよく回転するドラムには針金の櫛がついています。稲をそこに軽く載せるだけでもみはザザーッと気持よく前へ飛んでいきます。これはなかなか気分がいいです。全ての稲を脱穀機にかけるのに1時間半。その後は、一緒に混ざってしまった茎との選別です。今回は唐箕を用意していないので、ブルーシートの上で、上からふるい落として風に流します。質量のあるもみは近くに落ち、軽い茎などは風を受けて遠くにおちます。けれど今日は穏やかな日で、なかなかいい風も吹いてくれません。そうこうしている内に日も暮れてきてしまい、この楽しみはまた次回へ持ち越しとなりました。帰る車には収穫したもみを満載。まだ茎も一緒に混じっていますが、米袋が6袋。白米に精米すれば1表(60kg)以上になります。来年の春には苗づくりも教えてくださいと地主さんにお願いして家路へつきました。

農薬を使わず、田植えからの作業を全て自然と人の力で育て上げたこのお米。新米で食べたらさぞうまいだろうなあ。