2017.05.12 田植え間近
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今年の苗は昨年よりも良くできてます。
品種は3種類。
一つは昨年も作った「イセヒカリ」。これは毎年伊勢神宮に奉納される品種だそうですけど、誰がどこの田で作っているのかはわかりません。でも、種もみの通販サイトで売られているもので、比較的原種に近く、病気にも強いということでこれを選んでいます。無農薬栽培にも適しているということもあり、今年も続行。

次は「ハッピーヒル」。一昨年にいもち病にひどくやられたブログ記事を読んだ読者の方に善意で頂いた種もみが昨年実り、今年は全体の半分がこれになります。今は亡くなられた自然農法の父、福岡正信さんが長年かけて作られた品種です。

そして今年新たにチャレンジするのが餅米です。基本は正月の餅つき用。なのでほんの少量。うちは大小合わせて9枚の田んぼがあるので、小さい田にみんなでワイワイ手植えするつもりです。

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これはその中のハッピーヒル。かなりの薄まきで、中苗まで大きくしています。今は平均15センチくらいの背になっています。根元の茎も太くて立派です。色もいい。ただ成長にばらつきがあるので、小さい子でも植え付け後に水没しないくらいに育って欲しいです。

その定植は今週末に予定しています。
田んぼの最終準備として昨日と一昨日の2日間をかけて仕上げの代掻きをしました。
今年は近所に引っ越してきてくれた農家仲間のマロちゃんと共同作業してます。

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マロは飲んべえですが仕事はがっちりやります。メリハリのある頼れる男です。彼にはやはり小さい二人の子供と奥さんがいますので、今年は頑張って2家族分の収量を目指します。

泥の中で穏やかに微笑んでいるのは、フランスからいらした新しいウーファーさん。

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フランスの大学院生で、論文にで日本の有機農業、特に米文化に注目してまとめたいということでうちにいらっしゃいました。今はまさにタイムリーなお仕事がたくさんなので、うちとしても遠慮なく汚れ仕事をしてもらっています。

昨年は一人悶々とやっていた地味な作業ですが今年は仲間と笑いの中で出来ることがなんとも嬉しい!
きっとお米もこのエネルギーですくすく育ってくれるでしょう。
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昨日は春の嵐が吹き荒れました。写真はその前日。小春日和で庭の桜が満開。今年は3月の末に相当冷え込んだので桜の開花が何処も遅れたようですね。この庭の桜は、確か我が家の建築中に植えたものですので5年ほど前でしょうか。それはまだ片手で軽く持てるくらいの小さな苗木でした。こんなに見事な花を咲かせたのは今年が初めてです。あんまり見事な木に成長したので、この日は桜の樹の下でお花見ランチとなりました。

その日のお仕事は翌日誕生日を迎える次男のバースデープレゼント作り。
今年のプレゼントは「ベッド」です。
今現在はお歳頃の長女を除いて家族全員変形川の字で雑魚寝状態です。しかし小学校に全て上がった3人の息子たちの私物で部屋が溢れてきたので、収納スペースも確保できる個人用ベッドの1号として作ることにしました。

材料となるヒノキは敷地内で伐採したもの。これまでは自作のチェンソー製材機での製材でしたが、とうとう本格的なバンドソー型のエンジン製材機を購入。カナダ製です。これでこれまでよりうんとラクに製材することができます。

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贅沢に10センチの角材をとりました。

部材の一つがあまりに重いので組み立ては子供部屋で。
次男が学校へ行っている間に次女と一緒に作業。4歳の次女は接着剤を塗る係。真剣に手伝ってくれてます。

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部材の刻みが正確であれば組み立ては簡単。
組み上がったすのこベッドがこれ。

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学校から帰ってきた次男は大喜びで早速布団を敷いて横になっておりました。
その晩は初めてのチーズフォンデュで晩餐。

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そしてデザートは恒例の妻手作りのバースデーケーキでニンマリ!

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誕生日プレゼントといっても「家具」のひとつです。私が小さい頃には当たり前に家にあったもので、ことさらそれに感謝することもありませんでした。家が出来たばかりの我が家には家具がまだ満足に揃っていません。父としては「誕生日」と理由をつけてただそのすべき仕事をしているだけなのですが、それでもこうして喜んでくれる子供達の純粋な心に感謝です。
2017.03.31 うるしの恐怖
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先日、私の父が敷地内の造成をしている際、いくつかの木を伐採しました。私は現場にいなかったんですが、その場にいた三男坊は枝葉の片付けの手伝いをしたそうです。その日はいいお天気で、3月にしてはとても暖かく、頑張り屋の三男坊はTシャツ姿で枝葉を抱きかかえていたそうです。その翌日、父の顔は赤くパンパンに腫れてしまい、病院に行って手当をしてもらいました。三男坊はその日のうちに腕が赤くなりかゆみを訴えましたが、それほどひどいことにならなそうなので様子をみておりました。ところが1週間ほど経って状態が悪化し、顔も父と同じように腫れ上がり、目も開けられないくらいになってしまいました。

これは典型的な漆かぶれの状態なんですが、私自身、漆の木を見分けられることができず、すでに現場の木は根こそぎ撤去されておりましたので、その原因はほぼ間違いのない推測ということになります。

病院に行けばステロイド系の軟膏と、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬を処方されるんですが、それでもこの漆はすぐには治りにくいと言われています。

我が家ではいつも東城百合子先生の自然療法で手当をしています。まず試したのは蕗の葉です。まだ3月の寒い時期ですのでちょぼちょぼとやっと顔をのぞかせ始めた小さな蕗の葉を集めてそのまま肌に貼り付けてみました。

一晩経ち、様子を見ましたがあまり変化なく、依然変わらぬ激しい痛みに苦しむ息子。

もう一度「自然療法」の本を読み返し、その中から選んだ次なる手当が「豆腐パスター」。
これは初めての挑戦です。
水切りした豆腐と、その1割量のすりおろし生姜を混ぜ、小麦粉を加えてペースト状に固めます。それをガーゼに包んで患部に当ててあげます。三男坊は両腕と顔面に処置しましたが、腕はそれを包帯で固定し、顔面はそれができないのでパックしました。痛痒くてつらい状態にもかかわらず、この姿には本人も思わず笑ってしまいました。

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これがテキメンに効いたのです!
顔面は肌が敏感なようで、生姜がピリピリして痛いようだったので2回目以降は生姜抜きのシンプル豆腐パスターにしました。それでもパックが乾いてくると痒くなるそうで、1回のパック時間は30分から1時間程度です。真っ赤に腫れ上がっていた顔は初回のパックから一夜明けると明らかに腫れが引いていました。痒くてかきむしり、ひどいただれ様になっていた腕も目に見えて赤みと痒みが引いていきました。豆腐パスターは熱取りに効果があるとされていて、赤く腫れているうちは熱感もかなりあり、その熱取りにもとても効果がありました。

この豆腐パスターを丸2日間ほど処方して状態が落ち着いてきたあと、今度は栗の煎じ汁に変更。東城先生の本には栗の葉を煎じるとありましたが、この時期は落葉してしまっているので、栗のイガを使いました。それを大量に煎じて患部にスプレー。これも見事にヒット。患部はかさぶた状に乾いてきて、あとはそれが自然に剥がれて皮膚が新調されるのを待つ状態に回復しました。

しかし漆は怖い。同じ漆を触っても人によってはなんともないんですが、反応が出る人はとにかく凄まじい。実は時を同じくして長女の顔も赤く腫れ上がったんですが、長女は作業現場にはいなかったんです。漆は人から人には感染しないとネットにはあるんですが、どうみても同じ症状なんです。聞くと、父が顔を腫らしている日にその家に泊まり、洗面所の同じタオルで顔を拭いたそうなんです。それをあとから聞き、ああなるほど原因はそれかと納得。よっぽど強い漆だったんでしょう。

猪の念に続いて我が家を賑わせているこの騒動。自然と密に暮らしているといろんなことが起こります。いろんなことを教えてもらいます。同じ出来事が訪れても、それを敵に回すか自分の糧にするかは自分で選ぶことができます。そのことを理解していればなにが起きても大丈夫です。
2017.03.21 タタリ神?
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先日、猪を頂きました。
今はまだ狩猟シーズンなので、知り合いのつてでこうやって仕留められた猪や鹿が回ってきます。
この日は一気に5頭。おそらく全部生後1年の若い猪です。

ハンターの多くは害獣駆除手当が目当てですので、証拠提出する尾だけを切断して役場へ持っていきます。残った身体は食されることは少なく、多くの場合はそのまま山野に放置されて自然に還ります。

走り回る獣を猟銃で仕留める場合は一気に5頭というのはありえないんですが、今回のこの子たちは箱罠にかかっていたんだそうです。箱罠というのはこんな感じの鉄柵でできたもの。

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中のエサ誘われて入るとシャッターが閉まって出られなくなります。相当頑丈にできているので、人を殺すほどの勢いのある猪が体当たりしても破壊することはできません。

箱罠の免許と猟銃の免許は異なるので、銃をもたなくても、より簡単な箱罠免許だけを取ってそれを仕掛け、かかった獣の処分は猟銃免許を持った知り合いのハンターにお願いするという方も多いようです。農家にとっては獣害から作物を守るのも死活問題ですからそれも仕方ありません。

そんなバックグラウンドがあり、今回の5頭がうちに来てくれた訳です。

解体には1頭およそ1時間を要しますので、近所に住む仲間の応援を呼びました。

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手前左は仲間の娘さん。2歳になりたてです。いのちのつながりをしっかりと見つめています。

その右がうちの末娘。4歳です。何度もこの光景を見ているので猪の姿からすでにおいしい食卓を想像しています。初めてお手伝いをお願いしました。

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すべての解体が終わったのは夕方5時過ぎ。
大仕事をみんなで終えて、その夜は手伝ってくれた仲間の家族も一緒に豪華な宴となりました。

メインメニューは焼き肉。

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サブメニューにひとくちカツ。

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まだ若い猪でしたので、そのどれも絶品!
屠殺からすぐの解体でしたので臭みもなく、肉はやわらかくてジューシー。みんな大喜びで、私もついつい食べ過ぎてしまいました。友人が持参してくれた有機ワインもすすみます。

ここまでは良かったのですが、その夜遅く……

ふと目が覚めると激しい頭痛。それにもだえること30分後、今度は激しい嘔吐。
これは脳卒中か?それとも食中毒か?と考える間もなく、嘔吐が終わった途端に今度は全身が痙攣し始めて座ってもいられなくなり、救急車にゆられて隣町の総合病院へ救急搬送となったのでした。

搬送中も酸素吸入が必要なほどの呼吸困難になり、まあ大変な騒ぎとなっておりました。
私は意識だけははっきりしていたんですが、なにせ苦しくて苦しくてもだえておりましたんで、周囲をよけいに心配させてしまいました。

全身の痙攣とそれに伴う呼吸困難は点滴や注射のおかげでほどなくしておさまりました。その治療と同時進行で頭の先から足の先まで種々の検査を行ったんですが、不思議なことにこれといって気になる原因がつかめず、お医者様も首をかしげながら、翌朝には自宅へ帰ってこられた次第です。

脳卒中に伴う嘔吐などであればMRIに映るはずですが、その所見はなし。
食中毒であれば、嘔吐と下痢がセットなんですが、今回は下痢もなく、造影剤まで入れた腹部CTにも血液検査にもそれを裏付ける所見が出て来ない。それに、この夜一緒に食事をした他の誰もがまったく問題なくピンピンしている。
最終的に、お医者様から消去法で最終的にいただいた診断は「(ストレスによる)胃けいれん疑い」でした。

これが西洋医学の答えなんですが、この一件を聞いた隣人は「◯◯さんの悪いエネルギーを受けたんじゃないの?」という精神世界的な意見。私としてはあんまり人の悪い影響を受けるというようには考えたくはありませんし、実際そんな感じは受けてないのでしっくりきません。

猪の解体をした日のことからずっと振り返ってみますと、私としては、これは猪の念が起こしたんじゃないかと思ってます。これまで何度も頂いた獣を解体して食べてきてなんともなかったのですが、今回は初めて罠にかかったものでした。罠にかかった猪は不安と恐怖にかられて暴れ回ったはずです。そして数時間か数日間もその中でもだえ苦しんだに違いありません。そして最後には人間が銃を持って現れ、絶望と怒りの中で最期を迎えたのでしょう。

それを想像すると、その念が身体に残っていても不思議ではありません。
もののけ姫に出て来る「タタリ神」がまさしくそうでした。

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住む森を犯された挙げ句、命を守るために戦いを挑んだ人間に仲間が皆殺しにされ、自らも鉄の弾をくらい、肉体が滅んでもその念だけで走り続けたあの猪です。そのタタリ神は死ぬ直前、アシタカに襲いかかり、その念をアシタカの身体に残して倒れました。アシタカはそのあと謎解きの旅にでて、最後には森と人との調和をもたらすことになるのです。言葉を変えれば、アシタカはその偉大なる役割を担える者として選ばれたとも言えます。

うん、そう考えると自分にだけ起こった異変は猪の念であるし、その念をキャッチできたということはある意味、なにか大切な役割をこれから担うよう選ばれたのかもしれない…。
医学的に「ストレスによる胃けいれん」といわれたところの、「ストレス」というのが、自分自身のストレスではなく、その猪が抱えていた死に直面した恐怖=ストレスであればそれも納得がいきます。

あんまり仰々しく考えたくもありませんが、この騒動はなにかこれから自分がすすむべき道の光明になるかもしれない、と思わせてくれる事件でした。ありがたや。

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2月はバレンタインデーの月でした。

調べてみると、2月14日というのはその昔、ローマ帝国時代において女神「ユノ」の祝日だったそうです。そのユノというのが、家庭と結婚の神様なんだそうです。その祝日がキリスト教の司祭である聖Valentineの名前からバレンタインデーと呼ばれるようになったのにはローマ帝国の歴史そのものが大きく絡んでいます。
Valentine司祭はローマ軍の兵士たちが兵役のために結婚を許されなかったのを可哀想に思って、彼らの結婚式を皇帝に背いて執り行ったことで死刑となった人です。そこから、彼が恋人たちの守護聖人とされるようになったと言われています。
それが今から1700年ほど前の出来事です。日本にその文化が入ってきたのは戦後のこと。流通業界やチョコレート業界が儲けるために編み出した戦略で「女性が男性に」と「チョコレート」という日本独自のスタイルが生まれたわけです。

毎年、我が家でもこのバレンタインデーに絡んでちょっとしたパーティーを開きます。近所でいつもお世話になっているお友達の誕生日がとても近いので、そのバースデーパーティーを同時開催しているんです。

今年のパーティーのメニューは「オープンサンド」でした。
パンはもちろん手作り。
中に挟む具材もいろいろ用意します。そのメインとなったのが「手作りベーコン」

というわけで、冒頭の写真が準備された状態の豚のバラ肉です。
猪が捕れたときにはその肉を使うんですが、今回はタイミング良く手に入らなかったのでスーパーで買った普通の国産豚を使いました。
まずは前々日から塩漬け。肉料理大好きの次男と一緒に仕込みました。1日塩漬けしたあとに1日外に吊るして風乾。しかし予想どうりこの寒さでカチコチに凍ってしまい、乾燥できませんでした。そこで最後はキッチンストーブの上に吊るして水分を抜いている、という図です。

次にはもういきなり燻製にいきます。我が家には立派な燻製器があるんですが、この寒さと雪の中、屋外で火をおこすのは酷なので今回は思い切った裏技に挑戦することにしました。

それがチムニースモーク

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ここは家の屋根の上です。滑落の危険の中、次男と這い上がってきました。次男のリュックサックには仕込み終えたバラ肉が入っています。

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煙突のトップを開けてみると案の定、煤だらけ。とりあえず煙突の内側だけちょっとこすり落してから周りに触れないように慎重にその中へ吊るします。温度管理のために温度計も一緒に。そしてトップを戻してセット完了。

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屋根から下りる前、ついでに煙突のすぐそばにあるのソーラーパネルの除雪。これ、雪の日にはとても大事な仕事です。いつもは私が日に何度もやってますが、この日は次男に初体験してもらいました。

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さて、無事に屋根から下りてきたあと、いよいよスモーク開始。普段家の暖房に使っているヨツールのF3が、この日はスモーカーとなります。中にはすでに適量の熾き火があります。その上に切ってきたばかりのヒノキの生葉。乾燥した燻製用チップなんか使いません。水分の多い生木や生葉はヤニや煤が多くでると言われますが、あんまり気にしません。それどころか、ヒノキ特有のちょっとシトラスっぽいとってもいい香りになるのでうちではもっぱらこれです。

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1時間半経過。温度計を見ると60度でしたので、たぶん中にはまだ熱が通り切っていないでしょう。65〜70度で3時間というのが目安ですから。でも家の中ではすでにパーティーの支度が完了して、このベーコンの登場だけを待っている状態でしたからこれでよし!

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肉好き次男のなんとも幸せそうな笑顔。

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切ってみるとやはり火の通りがもうひとつ。でも香りはばっちりの様子。
ですので最後はフライパンでさっと炒めてベーコンステーキにしました。

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真っ白な雪の日の今年のバレンタインデー。とっても素敵な手作りパーティーの主役となりました。